遠藤はクラブで出場機会を失っているが…(C)Getty Images 2026年北中米ワールドカップ(W杯)の組み合わせ…

遠藤はクラブで出場機会を失っているが…(C)Getty Images

 2026年北中米ワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会が現地時間12月5日に行われ、日本はF組に入り、オランダ、チュニジア、欧州プレーオフB組の勝者(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニアのいずれか)と同組となった。

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 開催国の1つである米国のスポーツ専門サイト『The Athletic』は組み合わせ決定後にW杯関連の特集記事を配信し、現時点における出場各国の戦力を分析。今回、初めてポット2に振り分けられた日本については、選手個々のスキル、そしてチームの完成度にも高い評価を送っている。

 同メディアは、日本チームに対し、「カタールW杯のメンバーのうち、今まさにピークを迎えている選手が複数名含まれる」と綴っている他、2大会連続でチームの指揮を執ることになる森保一監督には、「近年の日本代表の成功を支えてきた中心人物」と位置付ける。

 さらに、チームのプレースタイルを「一言でまとめるならば”スピード”だ」と指摘。同メディアは、戦術面でのコンセプトを以下の様に説明する。

「日本は伝統的にハイプレスを絶えず仕掛け、特に格下相手には高速でボールを動かす。優れたウイング陣と技術力のある中盤を備え、相手のプレッシャーをかいくぐりながら前線の選手にボックス付近で1対1の状況を与えることができる」

 他にも、「同格以上の相手に対しては、トランジションの場面で世界トップクラスの鋭さを見せつつある」として、攻守の切り替えのクオリティも称えている。

 また、森保ジャパンを特定のスタープレーヤーに頼らないチームであると説きながら、「日本の進化の一部は、選手層の厚さにある。モリヤスは過去2年間で幅広くローテーションを行ってきた」と振り返り、その上で、「替えの効かない選手はキャプテンのエンドウだろう。リバプールの選手である彼の、1対1での強さと広大な中央エリアをカバーする能力が、ボールを失った際のハイプレスを可能にしている」と評価。この4年間、日本代表をまとめ上げてきた遠藤航の存在感を強調している。

 グループステージの組み合わせも決定し、今後、各出場国は対戦相手を想定しながらチーム作りを行っていく。日本も本大会まで残された6か月で、どれだけ完成度を上げていけるか。森保ジャパンにとって2度目のW杯、期待は膨らむばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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