現役最終年はイニング数&fWARともにチーム2位 最終年で意地を見せた。ドジャース一筋18年で今季限りで現役引退を決めた…
現役最終年はイニング数&fWARともにチーム2位
最終年で意地を見せた。ドジャース一筋18年で今季限りで現役引退を決めたクレイトン・カーショー投手は、ワールドシリーズ連覇で有終の美を飾った。サイ・ヤング賞3回、MVP1回、通算223勝、防御率2.53、3052奪三振など、一発殿堂入りが確実視されている。そして今年の成績もまた、チーム投手陣の中でも随一だった。
カーショーは昨オフに左足親指と左膝半月板の手術を受け、1年750万ドル(約11億6500万円)で再契約を結んだ。開幕時は故障者リストに入り、5月中旬にメジャー復帰。往年のような球威や変化球は投げられないものの、老獪なピッチングで打者を抑え、23登板(22先発)で11勝2敗、防御率3.36をマーク。112回2/3イニングは山本由伸投手に次ぐチーム2位だった。
米データサイト「ファングラフス」では、勝利貢献度WARをベースに独自の「評価年俸」を算出している。カーショーの今季fWARは2.5。2015年には8.5、6シーズンで6.0以上を記録したことを考えれば、圧倒的な数字ではない。それでも、年俸に換算すると2010万ドル(約31億2000万円)に相当し、実際の年俸の3倍近い価値をもたらしていたことになる。
メジャーでも有数の金満球団で、多くの大型契約を抱えるドジャース。今季から加入したブレイク・スネル投手は5年1億8200万ドル(約282億円)、タイラー・グラスノー投手も5年1億3650万ドル(約212億円)と大型契約を結ぶ一方で、故障もあってなかなか稼働できず、fWARは1.9、1.6にとどまった。ポストシーズンでも難しい役割を果たしたレジェンドは、最後までレジェンドだった。(Full-Count編集部)