◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(7日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観…
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(7日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆3823人)
金子駆大が2025年国内ツアー賞金王のタイトルを初獲得した。戴冠の可能性を持ってシーズン最終戦(第25戦)を戦った蝉川泰果、大岩龍一が優勝できなかったことを受け、2位の生源寺龍憲に約2332万円差をつけて逃げ切った。終盤に慌ただしく動いたレースを振り返る。
生源寺龍憲が初優勝からリード
2023年に下部ツアーで賞金王に輝いた生源寺龍憲が、前年2位だった開幕戦で後続に3打差を付けてレギュラーツアー初優勝を飾った。賞金ランク29位だった昨季を経て、集団をリード。2戦目から「日本プロゴルフ選手権」まで4位、6位、5位、2位と5試合連続でトップ10入りを決め、レースを優勢に進めた。
開幕6戦で初優勝者5人
生源寺に続き、新規大会の第2戦「前澤杯」で小西たかのりが初優勝し4000万円を獲得。第4戦の「関西オープン」で金子駆大、第5戦「日本プロ」で清水大成、第6戦「ミズノオープン」で阿久津未来也と、序盤戦は待望の初白星を手にした選手が続出した。6人の最年長は33歳の小西で、20代の若い力の台頭が目立った。
蝉川泰果が最年少日本タイトル3冠
年明けに米下部コーンフェリーツアーでプレーした蝉川泰果は2月に故障した。日本ツアー開幕前に肋骨3本の疲労骨折が発覚。5月「中日クラウンズ」を初戦とする出遅れもなんの、4試合目の「BMW日本ツアー選手権」で堀川未来夢とのプレーオフを制した。「日本オープン」(2022年)、「日本シリーズ」(23年)に続く日本タイトル3冠を最年少の24歳148日で獲得した。
3試合を残して金子駆大が逆転
清水とのプレーオフに敗れたシーズン5戦目の「日本プロ」以来、生源寺が賞金ランクトップを守り続けた。6月の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」で2勝目。11月までリーダーを務めたが、金子が「三井住友VISA太平洋マスターズ」で2勝目を挙げて逆転に成功した。3試合を残した段階で局面が大きく動いた。
米ツアー予選会も影響
レースの最終局面は例年にない展開となった。三井住友VISA太平洋マスターズの翌週「ダンロップフェニックス」終了後の賞金ランクにより、米ツアーの来季出場権をかけた予選会の参加者が決定。生源寺をはじめ、逆転の可能性がわずかでもあった河本力、小平智、杉浦悠太が「カシオワールドオープン」「日本シリーズ」を欠場して渡米した(石川遼は日本シリーズのみ欠場)。ランク3位の蝉川、そして「カシオワールドー」の初優勝でランク4位となった大岩が、優勝を最低条件に逆転戴冠のかかる最終戦に臨むことになった。