川崎市が進める等々力緑地(同市中原区)の再編整備で、サッカーJ1・川崎フロンターレの本拠地、等々力陸上競技場も改築され…

 川崎市が進める等々力緑地(同市中原区)の再編整備で、サッカーJ1・川崎フロンターレの本拠地、等々力陸上競技場も改築される。サポーターたちが集った競技場前の小高い丘「築山(つきやま)」が姿を消すことになり「ありがとう築山解山式(かいさんしき)」が7日、現地であった。

 再編整備を手がける特別目的会社「川崎とどろきパーク」(KTP)が主催。フロンターレが共催した。

 築山で、サポーターたちは選手が乗ったバスの到着を待ち、声援を送るなどした。メインスタンドの改築工事の完成とともに2015年に登場し、10年にわたり親しまれたという。

 この日は、洗足学園音楽大の学生の演奏で式典が始まり、参加者は築山にスコップを入れ、土を持ち帰った。川崎市幸区のサポーターの男性会社員(28)は「選手を迎えて励ます大事な場所。思い入れがある」と話し、土は植木鉢に入れるという。

 今月にも平地にする作業を始め、試合時にはイベントの設営物が置かれる。

 改築は2030年春ごろに終える予定で、球技専用のスタジアムになる。(佐藤英法)