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12月7日(現地時間6日、日付は以下同じ)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは敵地でクリーブランド・キャバリアーズと対戦した。5日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦では劇的な展開の中で悔しい逆転負けを喫したウォリアーズだが、この試合は99-94で勝利をもぎ取った。
キャブスは、昨シーズンのDPOY(最優秀守備選手賞)エバン・モーブリーをはじめ、ドノバン・ミッチェルやダリアス・ガーランドといった主力が揃って出場。対するウォリアーズは、ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーン、ジミー・バトラー、アル・ホーフォードといったスター選手を全員欠く中でキャブスとの試合に挑んだ。カリーに代わって自身初の先発出場を果たしたパット・スペンサーが、キャリアハイの19得点を記録し勝利に貢献した。
スペンサーは、前節のシクサーズ戦でもエネルギッシュなプレーを見せており、野次を飛ばしたシクサーズファンに対して「おれこそがそのクソ野郎だ!」と放送禁止用語を用いた強気の発言をしていた。キャブス戦の勝利後、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこの出来事を振り返るかのように「彼こそがクソ野郎だった」とユーモアを込めた賞賛を送った。カーは、スペンサーについて次のようにコメントしている。
「彼は、ピックアンドロールで驚異になった。ボールをしっかり扱うから30分の出場でターンオーバーは1つだけだし、7アシストも記録している。彼がいると攻撃のリズムが良くなるし、仲間にシュートチャンスを作り出す。得点に繋がらなかったとしても、彼がコートにいると質の高いポゼッションを生み出してくれるんだ」
かねてより「数の力(Strength in Numbers)」をスローガンに掲げ、個のパフォーマンスよりもチームとしての総合力を重んじてきたウォリアーズ。この日は、そのスローガンを体現するかのような総力戦を展開した。スペンサーの他、バディ・ヒールドが14得点、クインテン・ポストが13得点、ブランディン・ポジェムスキーが10得点を挙げている。
今回の勝利により、ウォリアーズは戦績を12勝12敗と勝率を5割に戻した。主力を大量に欠いた中で勝利を手繰り寄せたスペンサーの躍動は、負傷者が続出しているチームに一筋の光をもたらしている。
ウォリアーズは次戦、8日に敵地でシカゴ・ブルズと対戦する。