美人勝負師の最終結論熊江琉衣~チャンピオンズカップ編チャンピオンズカップの予想をしてくれた熊江琉衣さん photo by…

美人勝負師の最終結論
熊江琉衣~チャンピオンズカップ編


チャンピオンズカップの予想をしてくれた熊江琉衣さん

 photo by Fujimaki Goh

 ダート路線の頂上決戦となるGIチャンピオンズカップ(中京・ダート1800m)が12月7日に行なわれます。

 今回の予想においては、コース適性に注目しました。というのも、舞台となる中京・ダート1800mは、個人的にはやや特殊な設定といったイメージがあるので、同コースへの対応力をより重視して印をつけました。

 本命は、ウィルソンテソーロです。

 過去2年連続2着という成績を残しており、舞台適性が高いことは明らか。さらにこれまでの戦績を振り返っても、一昨年、昨年と連覇を遂げたレモンポップや、日本調教馬として初めてアメリカのブリーダーズカップクラシックを制したフォーエバーヤングなどと僅差の勝負を演じてきました。今回のメンバーのなかでは、間違いなく力上位だと思います。

 脚質的に自在性があるのも強みです。今年は逃げ・先行タイプの馬がそろっていてペースが速くなりそうですが、その際は後方から進めて自慢の末脚が生きるはず。逆に流れが落ちついたら、前目の好位で運ぶことも可能です。鞍上は川田将雅騎手ですから、そのあたりの判断を誤ることはないでしょう。

 前走の地方交流GIJBCクラシック(11月3日/船橋・ダート1800m)では5着と沈んで、「年齢による衰えが出ているのでは?」といった声も囁かれていますが、私個人としてはそこまでの衰えは感じません。2走前の地方交流GIマイルCS南部杯(10月13日/盛岡・ダート1600m)では、2着シックスペンスに4馬身差をつけて快勝。今年も上位争いに食い込んでくると思っています。

 対抗は、ナルカミです。

 圧巻だったのは、前走の地方交流GIジャパンダートクラシック(10月8日/大井・ダート2000m)。ダート路線における3歳馬の頂点を決する舞台とあって、強豪ぞろいのメンバー構成でしたが、それらを相手に3馬身差の圧勝劇を披露しました。のちにGIII武蔵野S(11月15日/東京・ダート1600m)で古馬相手に完勝したルクソールカフェを3着に退けていることから、実力の高さも証明されています。

 ナルカミがこれまでに負けたのは一度だけ。デビュー2戦目の1勝クラス(1月6日/中京・ダート1800m)でした。今回と同じ舞台での7着惨敗は確かに不安要素ではありますが、当時はまだ成長段階だったことを思えば、度外視していいでしょう。本格化した今なら、勝ち負け必至と見ています。

 ▲は悩みましたが、アウトレンジにしました。

 2着になった2走前の地方交流GⅠ帝王賞(7月2日/大井・ダート2000m)が好内容。揉まれ強さもありそうですし、すんなり先行して好位で流れに乗れれば、勝ち負けに加わってもおかしくありません。

 チャンピオンズカップは、いわゆるミスプロ(ミスタープロスペクター)系が強いレース。アウトレンジもミスプロ系のクロスですから、侮れない存在だと思います。

 △は、シックスペンスとテンカジョウの2頭です。

 シックスペンスは、前走のマイルCS南部杯で初ダートながら2着と好走。勝ったウィルソンテソーロには離されたものの、いい内容だったと思います。ダート2走目の今回は、さらなる上昇が見込めるのではないでしょうか。

 能力の高さは芝のレースですでに示されていますし、何より鞍上がクリストフ・ルメール騎手というのは心強い限りです。

 テンカジョウは、後方から差してくるスタイルが持ち味。その末脚は強烈で、前が速くなれば、この馬にとってはもってこいの展開になるのではないでしょうか。牝馬ですが、いまだ馬券圏外に沈んだことがなく、その安定感は魅力です。

 最後に☆は、ウィリアムバローズにしました。

 内枠有利なコースで、最内枠の1枠1番に入ったのが大きいです。うまくスタートを決めることができれば、砂をかぶることなく逃げられるのではないでしょうか。1800m戦で好成績を残している点も強調材料。人気薄で馬券的な妙味もあるので、押さえておきたい1頭です。

 馬券的には現状、ウィルソンテソーロの単勝と、この馬を軸にして印をつけた馬に流す3連複で勝負する予定。あと、ウィルソンテソーロと印上位の馬との馬連も考えています。今年もあと少しですし、このあたりでオイシイ配当をゲットしたいです!