カーリングのミラノ・コルティナ冬季五輪の最終予選第2日は6日(日本時間7日)、カナダのケロウナで1次リーグが行われ、女…
カーリングのミラノ・コルティナ冬季五輪の最終予選第2日は6日(日本時間7日)、カナダのケロウナで1次リーグが行われ、女子日本代表のフォルティウスはドイツを8―6で下して開幕から2連勝とした。同点の第10エンドに2点を勝ち越した。
男子のSC軽井沢クラブは米国との初戦で2―5で敗れたが、オランダを7―5で破って1勝1敗。
男女4人制は、各8チームがそれぞれ2つの五輪出場枠を争う。総当たりの1次リーグを行い、上位3チームがプレーオフへ。1、2位による決定戦の勝者が1枠目を獲得。敗者と3位が2枠目を懸けてぶつかる。
強敵の米国に快勝した開幕戦から一転、女子のフォルティウスは格下のドイツに苦戦を強いられた。
序盤からショットのミスが続き、相手に3度複数得点を許した。6―6と追いつかれた直後の最終第10エンド。センターライン付近に縦に石を並べられる嫌な展開になった。
ここでセカンドの小谷優奈が1投目でハウス手前の二つのガードストーン(進路を塞ぐために置く石)を一気にはじき出し、局面を打開した。最後はスキップ吉村紗也香がきっちりと決め、一進一退の攻防にけりを付けた。
今大会でも繰り返し見せる、盤面をがらりと変えるテイクアウトショットが持ち味。吉村も「セカンドで前をいっぺんに壊してくれると、いい流れを作っていける」と話す。小谷は「どんな状況になっても勝てるように準備してきている。それが今自信になっている」。
チームにはリードの近江谷杏菜、サードの小野寺佳歩と五輪を経験した選手もいるが、27歳の小谷にとっては初の五輪切符が懸かる。連勝発進に「これが1個1個オリンピックへの道に続いてるって思うと感慨深いし、ちょっと震える」。高ぶりも楽しみながら、悲願への歩みを進める。(ケロウナ=清水優志)
■1勝1敗の日本男子、見せた修正力
米国との開幕戦でよく滑る氷への適応に苦しんだ男子のSC軽井沢クラブは、続くオランダ戦でショットの精度を取り戻した。同点の第8エンド。フォースの柳沢李空(りく)が密集する石をすり抜けて円心を捉える好ショットを続けて見せ、2点リードに成功。そのまま逃げ切った。「朝は全然ダメだったが、しっかり修正できた」と柳沢。初白星に安堵(あんど)の色をにじませた。