高校野球界では2025年もたくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、2026年度に輝きを増しそうな選手はたくさ…
高校野球界では2025年もたくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、2026年度に輝きを増しそうな選手はたくさんいる。そのなかで未来のヒーロー発掘も含め、好プレーヤーを紹介していきたい。
この秋、四国大会で優勝し、明治神宮大会に出場した英明(香川)の背番号「6」が、神宮の地で好守備を魅せて、高校野球ファンの心をつかんだ。
2戦目となった準々決勝の北照(北海道)戦。2対1とリードして迎えた8回にチームは2死満塁のピンチを迎える。一打逆転の大ピンチで、打者が放った打球が、遊撃手と中堅手の間にポトリと落ちそうにフラフラと上がった。後方にダッシュで追いかけた遊撃手の池田 隼人内野手(2年)が、真後ろから落ちてくる打球をスライディングキャッチ。中堅手とぶつかりそうになる難しい飛球を処理し、チームの危機を救った。この試合、2対1で逃げ切って勝利、チームは初の明治神宮4強入りを果たした。この試合では、初回に三塁側ブルペン付近の難しい邪飛を捕球。3回にも三遊間のゴロをバックシングルでさばき、軽くアウトにもしている。
初戦の帝京長岡(新潟)戦でも、8回裏3点リードでなおも2死満塁のピンチから、三遊間への強い打球を腰を落として捕球。態勢を立て直す間もなく、素早く一塁へ送球してアウトにした。7回にもセンターへ抜けようかという強烈なライナーをグラブで叩き落としてアウトにするなど、好守備を連発した。
打撃面では数字では目立った結果は残していないが、北照戦の貴重な追加点となる2点目の適時打など、主将としてチームを救う打撃を見せた。
明治神宮大会では失策2は喫したが、積極的でチームを救う守備は、来年センバツでも話題をさらいそうだ。