ドジャースの先発ローテの一角を担っているグラスノー。彼はスクーバル獲得の計画に組み込まれるのか(C)Getty Imag…

ドジャースの先発ローテの一角を担っているグラスノー。彼はスクーバル獲得の計画に組み込まれるのか(C)Getty Images
来季にワールドシリーズ3連覇を目論むドジャースの戦力整理を巡って、“あるトレード話”が巷を賑わせている。
現地時間12月8日から米フロリダ州オーランドで開催されるウインターミーティングを前に、ありとあらゆる移籍報道が過熱している。FA市場を中心としたトピックの中心にいる一人が、ドジャースの右腕タイラー・グラスノーだ。
32歳となる右腕の実力は申し分ない。23年オフにトレードでドジャースへと入団したグラスノーは、移籍と同時に5年1億3650万ドル(約212億9400万円)の契約を締結。即座に先発ローテーションの軸に据えられた。
今季も6月に右肩の負傷で60日間の故障者リスト入りをするなど、前所属のレイズ時代から続く稼働率の低さに懸念はあるものの、万全であれば、やはりエース級の内容は見せている。
そんなベテラン右腕がトレード交渉に組み込まれるというのだ。かつてレッズなどでGMを経験し、球界の裏事情にも精通する米メディア『The Athletic』のご意見番であるジム・ボウデン氏は、2年連続でサイ・ヤング賞に輝いたタイガースのタリク・スクーバルとの超大型トレードを提言。球界を騒然とさせている。
グラスノーとドジャースの契約に「トレード拒否権が付帯していない」と伝えたボウデン氏は、今季にMLBで6勝を挙げたエメット・シーハンと、球界のトッププロスペクトランキング20位につける超有望株の外野手ザイア・ホープを含めた1対3の取引を断言した。
無論、ビッグマーケット球団ではないタイガースにとってグラスノーの年俸負担による影響は小さくない。来季にFAイヤーとなるスクーバルとの契約延長交渉が難航しているとはいえ、絶対的なエースの見返りとしては小さくないリスクが生じるとも言える。
しかし、双方にメリットがあると力説するボウデン氏は「タイガースは3年契約を残している先発ローテーションの頭を担える投手(グラスノー)、そして即座にローテーションに組み込める若手先発投手(シーハン)と、ダイナミックな外野陣を形成できる可能性のある、将来性の高い有望株(ホープ)を獲得できる」と強調。さらにドジャース側の利点として、「先発ローテーションが2年連続サイ・ヤング賞を受賞するエースの加入によって、単に『スター揃い』という陣容が、より伝説的な存在に変貌を遂げる」と訴えた。
これまでも数多のメガディールを締結させてきたドジャースだが、果たして、大枚を叩いたエース級投手を動かすのか。その動静に注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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