野球日本代表「侍ジャパン」の元メンバーで、オリックス・バファローズスカウトの小松聖さんらによる野球教室が6日、兵庫県淡…
野球日本代表「侍ジャパン」の元メンバーで、オリックス・バファローズスカウトの小松聖さんらによる野球教室が6日、兵庫県淡路市の県立淡路佐野運動公園であった。部活動の地域移行を見据え、スポーツを続けてもらうきっかけにしてもらおうと県などが主催。未就学児から中学生まで計約170人が参加した。
教室では、小松さんが投球フォームを指導。参加者一人ひとりに対して股関節などの体の使い方を丁寧に指導した。オリックス外野手だった佐野皓大さんも打撃投手を務めるなどし、子どもたちは真剣な表情で練習に取り組んでいた。
終了後、小松さんは子どもらに「いまスカウトをしているので、もしかしたらご縁があるかもしれない。がんばって練習してください」と語りかけた。
たつの市から参加した中学2年の前川凛音さん(13)は「投球の時にできていなかった腰の使い方をわかりやすく教えてもらえた。高校にいっても野球を続けたい」と話した。
神戸市灘区の小学5年、中尾好晴さん(11)も「ゴロのバウンドへのグローブの合わせ方を教えてもらえて、ためになった」と話した。
県は2023年度から、中学校部活動の地域移行を見据え、プロアスリートらを招いて受け皿になる地域団体の指導者の養成などに取り組んでいる。
地域移行によって中学生らがスポーツに触れる機会が減ることも懸念されているといい、実技指導の場も設定。サッカーやラグビー、陸上などのスポーツ教室や指導者向けの講習会を23年度には22回、24年度には23回実施し、各年度のべ1千人以上が参加したという。(添田樹紀)