昭和の大横綱で、大相撲記録の69連勝を成し遂げた双葉山(1912~68)の郷里にある顕彰施設「双葉の里」(大分県宇佐市…

 昭和の大横綱で、大相撲記録の69連勝を成し遂げた双葉山(1912~68)の郷里にある顕彰施設「双葉の里」(大分県宇佐市)でこのほど、館内で展示する第75代横綱大の里の手形レリーフのお披露目式があった。

 館内には双葉山のほか、第69代横綱の白鵬以降の横綱の手形レリーフが展示されている。宇佐市職員が11月、大の里が所属する二所ノ関部屋の九州場所での宿舎(福岡市西区)を訪ね、原型となる粘土に手形を押してもらった。

 式には双葉山の義理の娘で、福岡県筑紫野市在住の穐吉(あきよし)ひろみさん(79)、孫で住職の穐吉正治さん(44)も出席。双葉の里館長の横川博敏さん(75)は取材に、大の里の師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が63連勝中だった白鵬を破ったことを振り返り、「親方と二人で双葉の里へ来てもらえるとありがたい。双葉山を超えたら困るけれど、60連勝以上してほしい」と話した。

 出席者らは手形に自分の手を合わせ、「大きいなぁ」とびっくり。大分市から家族で初めて訪れた古屋(こや)佳子さん(34)は大の里ファンで、「誠実で優しい印象がある。見ていて気持ちがいい」と魅力を語った。(貞松慎二郎)