11月に国内で初めて開かれた聴覚障害者の国際大会「東京デフリンピック」のバドミントン混合団体戦で、金メダルを獲得した片…
11月に国内で初めて開かれた聴覚障害者の国際大会「東京デフリンピック」のバドミントン混合団体戦で、金メダルを獲得した片山結愛(ゆめ)選手(香川県綾川町出身)のバドミントン教室が6日、高松市のB&G海洋センターアリーナで開かれた。小学生約30人が参加。音が聞こえない状況の中で、トップアスリートの技術を体感した。
片山選手は生まれた時から両耳がほとんど聞こえず、右耳に人工内耳、左耳には補聴器をつけている。試合では補助機器を外し、全く音が聞こえない状態でプレーする。
教室では、ロブやスマッシュなどの基本練習のあと、全員が耳栓をつけてダブルスの試合にも挑戦した。
綾川町の小学4年の宮脇侑慎さん、2年の立季さん兄弟は「楽しかった。(片山選手のプレーは)スラスラ返していて上手だった」。
今回の教室について、片山選手は「相手が打つ瞬間の音が聞こえないため、全ての判断が遅れがちで連係も難しくなる。それを体験してほしかった」と意図を話した。(和田翔太)