◇米国女子◇Qシリーズ(予選会) ファイナルステージ 2日目(6日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシン…

西村優菜は雨の悪条件下で価値あるアンダーパー

◇米国女子◇Qシリーズ(予選会) ファイナルステージ 2日目(6日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングズコース(6664yd/パー72)、フォールズコース(6643yd/パー71)

雨が降って水を含んだフェアウェイはボールが転がらず、晴天時に比べて“長く”なる。普段のツアーならところどころティイングエリアを前に出して公平を期しそうなものだが、今週はそうもいかない。各選手が2コースを2ラウンドずつ回る予選ラウンドのフォーマットのため、初日と2日目でセッティングに変化を加えることができないからだ。

西村優菜は天気予報を確認した段階で「きょうは自分は耐える日だ」と何度も言い聞かせたという。比較的スコアが出やすいクロッシングズコースとはいえ、ティショットでランを稼げなければピンを狙えるホールが限られてくる。

“長くなった”コースで必死に耐えた

1番でボギーが先行しても慌てない。4番、6番と2つのパー5で早いうちに反撃を決めたのは、まさに狙い通り。3打目でショートアイアンを持つことができる、数少ないチャンスホールと見ていた。「ホントにそこ(パー5)しかチャンスはないんじゃないかって思うくらい、きょうは長かったので。ほかにアイアンを持った記憶が(ほとんど)ないです…」と笑う。

後半、505ydのパー5となる16番は雨も強い時間帯だったが、3Wの2打目が会心で「結構、飛んでくれた。(3打目を)9番アイアンで打てたんです!」。手前4mほどにつけて獲り、4つあるパー5でこの日3個目のバーディを決めた。

ウェットなフェアウェイはウッド系を握るとさらに神経を使う

ボギーも2個にとどめた「71」で首位と3打差の通算6アンダー7位につけた。難度の高いフォールズでマークした初日のコースベスト5アンダー「66」と比べても、そん色ないと胸を張れる2日目の1アンダー。「きょうのラウンドは、きのうのラウンドくらい評価できる。小さい積み重ねが、やっぱり最後には大事になってくる」と笑顔でうなずいた。(アラバマ州モビール/亀山泰宏)