2025年高校野球の公式戦が終了した。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返って…

2025年高校野球の公式戦が終了した。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返ってみたい。

 岡山県では、岡山学芸館が新たな歴史をつくった。昨年に続いて、夏甲子園に2年連続で出場。学校初の連覇で、岡山県代表としては2008年から2010年まで、3連覇を達成した倉敷商以来、16年ぶりの連続夏甲子園出場だった。過去、2連覇以上達成は倉敷商をはじめ関西、玉野光南、岡山理大付、岡山南、岡山東商、倉敷工の7校で、岡山学芸館が8校目として強豪の仲間入りを果たした。

 夏甲子園でも2年連続で初戦を突破。2019年にも初戦を突破し、出場3大会連続で初戦を白星で飾っている。昨年の2勝はいずれも完封勝利(初戦は完封リレー)。今年も左腕の青中 陽希投手(3年)が松商学園(長野)を相手に完封勝利を挙げ、2年間の3勝はすべて完封勝利と、投手陣の実力の高さを証明した。

 岡山学芸館は過去10年で4度甲子園出場。これは創志学園の3度を抜いて最多。近年の強さが際立っている。来年は県勢史上5校目となる16年ぶりの夏3連覇に挑むことになる。

 名門・倉敷商は夏秋と優勝を収めた。常に上位に食い込む創志学園、関西のほか、古豪の岡山東商や、秋準優勝の玉島商などが、来年の「主役」を目指し、「打倒!岡山学芸館」に燃える。