12月6日、J1リーグ最終節が行われ、鹿島アントラーズが9年ぶりのリーグ優勝を果たした。その試合直後、DF植田直通の「…
12月6日、J1リーグ最終節が行われ、鹿島アントラーズが9年ぶりのリーグ優勝を果たした。その試合直後、DF植田直通の「鹿島が1番だ!」の歓喜の雄叫びがスタジアムに轟いた。
2位の柏レイソルと勝点差1の首位で迎えた最終節。本拠地メルカリスタジアムに3万7079人のファンが詰めかけた中、鹿島イレブンは立ち上がりから気迫十分のプレーで主導権を握る。するとエースのレオ・セアラが前半20分、さらに後半12分にもゴールを決めて2−0。後半アディショナルタイムに1点差に詰め寄られたが、大歓声の中で歓喜のホイッスルを迎えた。
その試合直後の優勝インタビュー。キャプテンマークを巻いた植田は開口一番、「ありがとうございます!」と声を枯らしながら頭を下げた。そして「ここに集まってくださった皆さんにも、長い時間待たせてしまったことを本当に申し訳なく思っていましたし、自分が帰ってきた意味を、それを今日やっと示せたと思います」と涙で声を震わせた。
その姿に、サポーターからは大きな拍手。植田は「この景色は忘れないですし、もう一度、来年も必ず見たい」と宣言。シーズンフル出場した今季を「(試合に)出ている選手だけじゃなく、ケガをした選手だったり、チームスタッフ、ここに集まってくださったファンサポーターの皆様、そして家族の存在、皆さんが支えてくれたおかげで、ここまで走り抜くことができました」と続けた。
そしに最後にインタビュアーから「サポーターに報告を」とマイクを向けられると、植田は息を吸い直してから、大声で「鹿島が一番だ!」と叫び、人差し指を高々と掲げた。
■「泣きますわそんなん」
この植田の優勝インタビューに対して、SNS上には鹿島サポーターから「最高だよキャプテン」「泣きますわそんなん」「植田くんの涙最高だよ」「植田のインタビューの鹿島が1番だぁぁ!!で号泣」「俺たちのキャプテン植田直通」「あまりにも漢すぎる」「“鹿島が1番だ!”Tシャツ作るしかないな!」などの声が次々と寄せられた。
植田は現在31歳。大津高校から2013年に鹿島に入団し、前回2016年の優勝にも貢献した。2018年夏に海外移籍を果たしてベルギー、フランスでプレーした後、2023年に古巣に戻ってきた。その理由は「強い鹿島を取り戻すため」。今季フル出場で堅守を支えた漢・植田は、込み上げる涙をおさえ込むと、すぐに連覇へ向けて気合いを入れ直していた。