2024年はドジャース&ヤンキースに在籍…通算5年で打率.175、18HR 厳しい戦いが続いている。アストロズは5日(日…

2024年はドジャース&ヤンキースに在籍…通算5年で打率.175、18HR

 厳しい戦いが続いている。アストロズは5日(日本時間6日)、テイラー・トランメル外野手とローガン・バンウェイ投手を3Aシュガーランドへアウトライトしたと発表した。トランメルといえば、かつては球界屈指の有望株と評価され、2024年には幸運にもドジャースの“一員”として世界一リングも手にしたが、なかなか確たる居場所を見つけられずにいる。

 トランメルは2016年ドラフト1巡目戦力均衡ラウンドA(全体35位)でレッズに入団。2018年のフューチャーズゲームでMVP、2019年開幕前の有望株ランキングでも全体16位に入るなど高い期待を得ていた。2021年にトレード移籍したマリナーズでメジャーデビューを果たしたが、粗い打撃が災いして結果を残せずにいた。

 昨季は開幕直前にマリナーズからDFAとなり、ドジャースが4月にウエーバーを経て獲得。しかし、5試合で6打数無安打3三振に終わり、16日(同17日)に再びDFAとなっていた。その直後にはヤンキースに移籍。5試合で2打数1安打の出場に限られたが、同年のワールドシリーズで相まみえる両球団に在籍したことで、結果的に頂上決戦の前からチャンピオンリングが確定する“珍事”が話題を集めた。

 シーズンオフには金銭との交換でアストロズへ。故障離脱期間も長かったなかで自己最多の52試合に出場。もっとも、打率.197、3本塁打とやはり結果を残せずにメジャー5年目を終えた。通算では494試合に出場して打率.175、18本塁打、OPS.632。四球率11.5%の一方で三振率は35.2%と厳しい数字が並んでいる。

 トランメルは2023年にマリナーズで最後のマイナー降格オプションを使い切っているため、球団からすれば“扱い”が少し難しい存在でもある。また、過去にもアウトライトされた経験があり、今回のマイナー降格を拒否してFAを選択する権利もある。しかし、トランメルはメジャーなら90万ドル(約1億4000万円)、マイナーなら50万ドル(約7700万円)になるスプリット契約を11月に結んでいることから、アストロズに残留する可能性が高い。果たして28歳の元有望株は来季こそ花開くだろうか。(Full-Count編集部)