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 12月6日、ブレックスアリーナ宇都宮で「りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON」B1第12節が行われ、宇都宮ブレックスが秋田ノーザンハピネッツをホームに迎えた。

 この試合、宇都宮にとって明るいニュースとなったのが小川敦也の復帰だ。ケガの影響で戦列を離れていた背番号7が、第1クォーター残り1分56秒にコートへ足を踏み入れると、ホームのブレックスアリーナは大歓声に包まれた。チームは序盤からアイザック・フォトゥがインサイドで強さを見せ、比江島慎も加点。19-16とリードを奪い、最初の10分間を終えた。

 第2クォーター、小川はスティール、さらには高島紳司の3ポイントシュートをアシストするなど攻守で存在感を発揮。D.J・ニュービルもゲームをコントロールしつつ得点を重ね、秋田の反撃を振り切りながら41-38でハーフタイムを迎えた。

 第3クォーターは我慢の時間帯となる。相手外国籍選手にインサイドでの得点を許し、一進一退の攻防の中で一時逆転される展開に。それでも竹内公輔がリバウンドで体を張り、チーム全体で食らいついたが、終了間際にフリースローを決められ、61-62と1点を追う形で最終クォーターへ。

 勝負の第4クォーター、宇都宮がここ一番の勝負強さを見せる。開始直後、高島が値千金の3ポイントシュートを沈めて同点に追いつくと、続けて遠藤祐亮も長距離砲を射抜き、一気に再逆転に成功する。これで主導権を奪い返すと、フォトゥがゴール下を支配してリードを拡大。その後も相手の追撃を許さず84-78で接戦を制した。

 連勝を飾った宇都宮は、フォトゥが19得点11リバウンドのダブルダブルを達成。ニュービルが15得点8アシスト、高島が12得点で勝利に貢献した。また、今シーズン初出場を果たした小川は約10分間のプレータイムで4リバウンド2アシスト1スティールを記録し、復帰戦で元気な姿をファンに届けた。宇都宮はこの勝利で代表活動での中断期間前から3連勝を達成。東地区首位の千葉ジェッツが名古屋ダイヤモンドドルフィンズに敗れ、また、レバンガ北海道がサンロッカーズ渋谷に勝利したことで3チームが15勝4敗と並んだが、得失点差で宇都宮が首位に浮上した。

■試合結果

宇都宮ブレックス 84-78 秋田ノーザンハピネッツ

宇都宮|17|24|20|23|=84

秋 田|16|22|24|16|=78

【動画】宇都宮の小川敦也が今季初のコートイン