カーリングのミラノ・コルティナ冬季五輪の最終予選は5日(日本時間6日)、カナダのケロウナで開幕して女子1次リーグが行わ…
カーリングのミラノ・コルティナ冬季五輪の最終予選は5日(日本時間6日)、カナダのケロウナで開幕して女子1次リーグが行われ、日本代表のフォルティウスは米国を8―4で下して白星発進した。序盤から優位に試合を進め、5―4の第9エンドに2点を加えて突き放した。
男女4人制は各8チームが参加し、2チームが五輪出場枠を獲得する。総当たりの1次リーグを行い、上位3チームがプレーオフへ。1、2位による決定戦で1枠目が確定。敗者と3位が2枠目を懸けて対戦する。
男子のSC軽井沢クラブは6日(日本時間7日)、米国との初戦を迎える。
■大一番で完勝
今大会最大のライバルと目される米国との開幕戦を、女子のフォルティウスが盤石の試合運びで勝ちきった。
「緊張感の中でも冷静さがあった」とスキップの吉村紗也香。第1エンド(E)でいきなり2点を先制すると、以降も有利な後攻で複数得点を挙げつつ、正確なショットと組み立てで失点を最小限に抑えた。
吉村の好ショットが光ったのが、先攻で迎えた2点リードの第7Eの最終投。複数点を奪われかねない局面だったが、距離のある相手の二つの石を一度にはじき出す「ダブルテイクアウト」で反撃を許さなかった。「あそこでセーブできたのは大きかった。流れを渡さないゲーム運びができた」
チーム別の世界ランキングではフォルティウスが10位、米国が19位で、今大会の2強と言える。3月の世界選手権では逆転負けを喫したが、この日の大一番では一度もリードを許さない完勝で雪辱を果たした。「米国は強く、決定戦に上がってくるチーム。1戦目から良い形で勝利できた」。1次リーグ突破とプレーオフでの再戦へ、白星の意味は小さくない。(清水優志)