◇国内男子◇日本シリーズJTカップ 3日目(6日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇曇り(観衆24…

小木曽喬はプロでの日本タイトル初制覇を狙う

◇国内男子◇日本シリーズJTカップ 3日目(6日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇曇り(観衆2488人)

小木曾喬のバーディパットはわずかなミスをはらみ、カップ脇を通過した。名物パー3の最終18番、急傾斜を伝ったボールは2m強もオーバー。返しが決まれば、表情はおのずと笑顔になる。

韓国で行われた2024年の「ハナ銀行インビテーショナル」に続く、日本ツアー2勝目を狙う28歳は3人が並ぶ通算8アンダーの首位で3日目を終えた。3年連続出場となったシーズン最終戦。7位だった23年のベストフィニッシュを塗り替えるどころか、2014年の「日本アマチュア選手権」以来の日本タイトルが目前にある。

最終ホールでついた安どのため息も、直前の粘りによるところが大きい。17番(パー5)でバンカーショットの後の3mをパットでねじ込み、2連続バーディを奪った。「微妙なラインがうまく入ってくれた。あそこで獲れていなかったら、18番のティショットも気持ち的にも落ち込んでいたはず。最後のパーにも繋がったバーディ」と「69」に胸を張った。

最終18番で2m強のパーパットを沈めた小木曾喬

最高のフィニッシュを決めるためには、やはりあすの72ホール目が気にかかる。セーフティリードは「三井住友VISA太平洋マスターズの、金子駆大の6打差くらいあればいいですけど…」と、いくつあっても足りない気がする。テレビ解説の丸山茂樹はこの日、3打差以上でようやく安全圏と伝えた。小木曽も「3打、欲しいですね。2打差はバーディ、ボギー(で追いつかれる可能性)があるので危ない。3打あったら楽しい、幸せな時間でしょうね」とうなずく。

とはいえ、「絶対に混戦になる。きょうの展開を見ると、あそこまでに誰かが3打抜けているというのはないと思う」と独走は予想できない。トップから3打差以内に7人がひしめくリーダーボード。「ゴール前で勝負できる位置に行きたい」。18番の平均スコアは初日から「3.300」(難度4番目)、「3.633」(同1番目)、「3.133」(同4番目)と、もちろん連日オーバーパー。2025年の日本ツアーも224ydのパー3で決着する。(東京都稲城市/桂川洋一)