◇国内男子◇日本シリーズJTカップ 3日目(6日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇曇り(観衆24…

金子駆大は賞金ランクで逃げ切りを、ポイントランクで逆転を図る

◇国内男子◇日本シリーズJTカップ 3日目(6日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇曇り(観衆2488人)

2025年の国内男子ツアーは残すところ18ホールとなった。賞金ランキングトップの金子駆大は通算5アンダーの6位、首位とは3打差で最終戦の最終日へ。7日(日)は“史上最後”の賞金王が決まる一日だ。

ツアーは2026年に年間レースを賞金ではなくポイントランキングに移行する。PGAツアーをはじめ、先行する世界の主要ツアーに倣う形。国内女子ツアーは22年に年間女王やシード争いの基準をメルセデスランキングに一本化し、男子下部ツアーは一足先に今季からポイント制を導入した。大会によって開きが大きい賞金額のギャップを埋め、選手の年間を通じたパフォーマンスを評価するのが狙いだ。

3日目はPGAツアーでプレーする金谷拓実(右)と同組。海の向こうの話も少しできたとか

移行前年の今シーズン、男子レギュラーツアーはポイントランクを表彰対象のひとつに設定した。通常の大会は優勝者に500ptを付与。日本タイトルがかかる国内メジャー4大会は1.25倍、4大メジャーは1.5倍のポイントを決勝ラウンド進出者に順位によって分配する。

現在トップを走るのは米ツアー2次予選会参加のため今大会を欠場した生源寺龍憲で、金子は168.776pt差で2位にいる。3位の米澤蓮は生源寺と約719pt差があり、優勝して625ptを獲得しても追いつけず、表彰の行方は2人に絞られた状況だ。

上がり3連続バーディ!6位で最終日に入る金子駆大

金子が他選手の状況に関わらず、「5人までの2位タイ、2人までの3位タイ以内」で戴冠する賞金王とともに、ポイントランクトップの座を射止めるためには、「8人までの2位タイ、3人までの3位タイ」に入る必要がある。単独4位フィニッシュ(168.75pt)ではわずか約0.026pt及ばない。

11位で迎えたムービングデーは16番からの3連続バーディ締めで「66」をマークした。ショットのフィニッシュでクラブから手を離すシーンが散見された前半を耐え、「後半からショットとパットが噛み合って、最後は良い上がりができた」とナイスカムバックを喜ぶ。「最後まであきらめずに上を目指して頑張るだけ」とシーズン3勝目をもぎ取りに行く。(東京都稲城市/桂川洋一)