◇米国女子◇Qシリーズ(予選会) ファイナルステージ 初日(5日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシング…

西村優菜が、より難しいフォールズコースで初日ベストスコア「66」

◇米国女子◇Qシリーズ(予選会) ファイナルステージ 初日(5日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングズコース(6664yd/パー72)、フォールズコース(6643yd/パー71)

西村優菜“らしい”バーディから猛チャージが生まれた。17番の2打目で段を上る長い距離を残して3パットボギーが先行した直後の18番(パー5)。わずかに右へ出た1Wショットから、3Wのセカンドをフェアウェイへ運んだ。そして、3打目でなんと6UTを持たされた。

「メッチャ、長かったんですけど…」。思わず苦笑いする“理不尽”なシチュエーションに、米ツアーへ来てから何度立ち向かってきたことか。飛距離で勝る同組2人よりも内側につけるショット力を見せつけ、5mを沈めたバウンスバックに意地とプライドを詰め込んだ。

好調なショットで7バーディを量産

「すぐに取り返せたのが大きかった」と言ったように、折り返して一気に加速した。3度の2連続で前半18番と合わせてトータル7バーディ。ハーフ「30」で駆け抜け、平均「72.246」とオーバーパーを記録したフォールズコースで、初日のベストスコア5アンダー「66」をマークした。

3年ぶりの最終予選会で4位発進

「後半はたぶん(バーディだった)5番と6番以外、アイアンを持ってないと思います」。3番では3Wの2打目でチャンスメークしてバーディにつなげるなど、ひたすら長いクラブを握りながら事前に練ったプランをしっかりと遂行した。「難しいロケーションのところはしっかり逃げて。その逃げるところにしっかり打てたっていうのもありますし、(数少ない)アイアンで打てるところはしっかりピンに打てていた。そのメリハリが良かった」と会心のプレーだった。

コースの外でも戦っている

比較的スコアが出やすいクロッシングズコースを回る2日目は、冷たい雨予報が厄介になる。「クロッシングズも短くはないし、雨が降ると長く感じると思う。1日1日頑張っていくしかない。しっかり丁寧にプレーして、アンダーパーを重ねていければ」と意気込んだ後で、「お湯が出てくれるといいな…」とポツリ。泊まっているホテルのシャワーの調子が悪く、週初めはお湯が全く出なかったという。コースの外でも必死に戦っている。(アラバマ州モビール/亀山泰宏)