現地12月5日、ドイツ1部ブンデスリーガ第13節が行われ、マインツ対ボルシアMGの一戦で佐野海舟対町野修斗の日本人対決…
現地12月5日、ドイツ1部ブンデスリーガ第13節が行われ、マインツ対ボルシアMGの一戦で佐野海舟対町野修斗の日本人対決が実現。ボルシアMGが1−0で勝利した中、サッカー日本代表MF佐野海舟が圧巻のプレーを披露した。
昨季6位と躍進しながら、今季は開幕からは低迷が続いて第12節終了時点でわずか1勝(3分け8敗)だったマインツは、ボー・ヘンリクセン監督を解任し、この日はU-23チームのベンジャミン・ホフマン監督を暫定監督として試合に臨んだ。そして前半からピッチを縦横無尽に動きながら存在感を見せていた佐野がスタンドを沸かせたのが、後半6分だった。
ボルシアMGの攻撃。左サイドから中央へショートパスをつないだところで、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の身長196cmの大型FWハリス・タバコビッチに対して、佐野が素早くプレス。そしてタバコビッチが中央へボールを持ち運ぼうとしたところで、出足鋭くボールを奪取した。
センターライン手前で前を向いた佐野は、ドリブルで持ち運んだ後、左前方のスペースへスルーパス。右足でカーブをかけて僅かな隙間を通し、後方からタバコビッチ、前方には3人のDFがいる局面を一瞬で変えるラストパスをFWネルソン・バイパーへと送り込んだ。
■「ガーナ戦の先制シーンを思い出した」
佐野のボール奪取&ラストパスからのチャンスに、バイパーの左足シュートは相手GKに防がれてゴールならずも、このシーンに対してSNS上には「佐野海舟100点満点中500点のプレーで笑う」「佐野海舟ほんとにすげぇな。ことごとく刈り取って、持ち運んで決定的なパスまで出す」「奪取からパスまで、ガーナ戦の先制シーンを思い出した」「この奪い方もパスの質も“代表の心臓”って感じ。佐野海舟、試合を一発で変える力がエグい…!」「佐野はワールドカップでアピールしてプレミアいってほしい」などの声が寄せられた。
来夏の北中米ワールドカップの組み合わせ抽選会直後に行われた試合。勝負は町野修斗擁するボルシアMGに軍配が上がったが、佐野個人としてのインパクトはこの日も大きなもの。今後のステップアップ移籍、そしてワールドカップでの大活躍も予感させる力強さがあった。