東京五輪のボクシング女子フライ級で銅メダルを獲得した並木月海(つきみ)選手(27)の後援会を、生まれ育った千葉県成田市…

 東京五輪のボクシング女子フライ級で銅メダルを獲得した並木月海(つきみ)選手(27)の後援会を、生まれ育った千葉県成田市三里塚地区の住民らがつくった。並木選手は今年、約2年ぶりに復帰し、2028年のロサンゼルス五輪を目指す意向を表明。設立総会で「地元の皆さんと金メダルを取る」と誓った。

 並木選手は、市立の三里塚小、遠山中出身。成田空港そばの三里塚地区で育った。パリ五輪を逃した後は去就を明らかにしていなかったが、今年3月からマツキヨココカラ&カンパニーに所属。11月の全日本選手権では3年ぶりに出場し、バンタム級で優勝。大会最優秀選手賞も受賞した。

 後援会は「夢を追うアスリートを三里塚から支えたい」と地元住民らが発起人となり、設立された。11月6日、並木選手を招いて総会を開催。約150人が詰めかけた。会長で、商店会長の戸村義則さん(52)は「地域を挙げ、月海選手の夢を応援していく」。アマチュアボクサーの練習環境は厳しく、入会金は練習費用に充てるという。

 総会では、参加した子どもに、並木選手がスパーリング体験をする一幕も。並木選手は「地元が大好き。心強い応援を得て、今度は五輪で金メダルをつかみたい」と語った。

 後援会は随時、入会を受け付けている。問い合わせは事務局(0479・78・8700)へ。(小林誠一)