【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】◆恥ずかしさと落胆と 先週は、何とも複雑な気持ちになったジャパンCでした。…
【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】
◆恥ずかしさと落胆と
先週は、何とも複雑な気持ちになったジャパンCでした。
申し訳ないというか…分からないというか…浅はかだったというか…反省というのを通り越して、恥ずかしくなりました。
勝利したカランダガンですが、走りのフットワークから日本の馬場適性の高さを感じていたものの、テンのスピード力など不安なところも。
ましてや体付きそのものは胴のつまったタイプで肌を薄く見せながら、肩回り&トモの張りは短距離馬を思わせる筋肉量。
よって一見すると短距離&パワータイプに思える雰囲気。しかし捌きは軽い。
今にして思うと、「体は四駆、捌きはフェラーリ」そんな表現がピッタリに思えます。
またバルザローナ騎手はピッタリとルメール騎手をマークする形でのレース運びと同時に、管理する調教師の方の細やかなところにまで気を配る会見での発言。
全てにおいて一流揃いでした。
あ〜タイム的に…上がりが…と思っていたことに猛省。本当にすみませんでしたという気持ちの数日でした。
さて話は変わり、最近、様々な事柄や問題におけるアドバイスや考えを求められることが多く、その背景には騎手経験やアナウンスをするという現在の仕事、また女性という点に加え、子を持つママということもあると思えます。年齢的にもそういう立場になりつつあると感じる一方で、そうした今までにない分野の方々とのかかわりで思うのは、馬の世界だけでなく、日本は全体的にまだまだ男性中心の社会であるということ。
今週、出席したある会議においては、参加した総勢人数が40名ほどだったのですが、その内、女性は私を入れて2人のみ。
コロナの際、2歳児マスク問題が国会で取り上げられ、この考えられない議論こそが日本の社会を物語っているように感じ落胆しましたが、まだまだ変わらない現状を感じる今週でした…。
さて今週はチャンピオンズCになります。
注目はスピード力溢れるナルカミ。古馬相手のGIでも一気に成しえてしまう可能性ありと見ています。また同じくスピード力あるダブルハートボンド、休み明けから徐々に上向きと感じるルクソールカフェやアウトレンジなど。
また馬券的&今回の流れ的にも魅了されるのが、メイショウハリオ。前走は休み明け&馬体重の面からも厳しいと思える中2着。気になって中間、馬を見にいくと別馬のように変化。「一度叩かれると変わるタイプだけど、ほんと良くなった」と大林助手。コース的には厳しい条件にも思えますが、メンバー的に例年以上に速くなりそうな流れ。期待します。
それでは皆さん、ステキな週末を。
ホソジュンでしたぁ。
(文=細江純子)