今シーズン、パ・リーグ新人王に輝いた千葉ロッテ・西川 史礁。5日、来シーズンから契約選手を務めるミズノのブランドアンバサ…

今シーズン、パ・リーグ新人王に輝いた千葉ロッテ・西川 史礁。5日、来シーズンから契約選手を務めるミズノのブランドアンバサダーミーティングに出席。来季に向けた道具の打ち合わせを行った。

 今季は打率.281をマーク。二塁打27本に至ってはリーグトップの成績と、1年目からブレーク。来季は「2桁本塁打を一番したい」と2年目の目標を語った。

 というのも、西川の中で「ホームランへのこだわりはすごくある」という。ゆえに今シーズンがホームラン3本に留まったことを「少ない数に終わってしまった」と評価している。

 2桁本塁打達成へ、初めてのオフシーズンを過ごすわけだが、「試してみるのもありかな」ということで、新たな相棒を試すという。

 今回の会議で、「ちょっとだけ変えました」とバットの重量を890グラムから、880グラムへ変更。バットの先端をくり抜くことで、軽量化を試みるという。この変更に関して、これまでイチローをはじめ、数多くの名選手のバットを担当してきた名和民夫さんによると、「軽く感じるものを模索されていると感じた」と話す。

 「打球を飛ばすにはバットを軽くすることでスイングスピードを上げる。一方でバットを重たくすることで生まれる物理的なエネルギーを使う方法があります。

 西川選手の場合はバットコントロールを高めて、コンタクト率を高めたいんだと話をしていて感じました。なので、2、3種類ほどくり抜き方が違うバットを試してもらえるように準備します」

 青山学院大時代、西川は阿部慎之助さんのモデルをカスタマイズした、オーダーのバットを使っていた。現在も全く変わっていないようで、そのバットに対して名和さんは「平均的な重さ、長さで、アベレージヒッターの部類だと思います」と話す。

 そのバットに対して先端をくり抜くと、軽量化されるだけではなく、バランスも手元に近くなるとされている。同じ重さでもより振りやすく、軽いと錯覚するのだ。

11月の韓国との強化試合で活躍したことで、3月のWBC出場へアピールした西川。世界を相手に新たなバットとともに戦うのか。西川の活躍はもちろんだが、バットにも注目していきたい。