ヒョンデは、2026年のWRCを戦うドライバーズラインナップを発表した。ヒョンデi20Nラリー1を3台エントリーする体制…

ヒョンデは、2026年のWRCを戦うドライバーズラインナップを発表した。ヒョンデi20Nラリー1を3台エントリーする体制で、ティエリー・ヌービル、アドリアン・フルモーがフル参戦。サードカーはダニ・ソルド、エサペッカ・ラッピ、ヘイデン・パッドンがシェアする格好だ。3人のコ・ドライバーはそれぞれ、カンディード・カレラ、エンニ・マルコネン、ジョン・ケナードが務める。

ヒョンデのWRCスポーティングディレクター、アンドリュー・ウィートリーは「2026年はティエリーとアドリアンが全戦に参戦し、経験豊富な3人がサードカーをシェアするというラインナップが決まり、うれしく思う」とコメント。
「ダニ、EP(ラッピ)、ヘイデンが加わることで、マニュファクチャラーズタイトル獲得という2026年の目標を果たすために、それぞれの強みを活かすことができる。経験があり一貫性があるドライバーか、若手や才能を活かすか、難しい決断を迫られた。しかし、昨年のラリー1規定のまま1シーズンを戦うので、マシンやチームの知識があるドライバーを起用することが適切だと判断した」

ヌービルは「2026年もヒョンデ・モータースポーツでラリーの冒険が続けられることをうれしく思う」とコメント。
「チームはこの12シーズンを通して、家族のようなもの。たくさんの幸福や苦難を共有しながら、競技者として成長してきた。25年は非常に厳しい1年となったが、強さを高めてきたので、26年にはチームをあるべき場所に引き上げるために戦う準備ができている。ラリーサウジアラビアでの勢いを来年にも続け、シーズンを通していいリザルトを収めていけるように願っている」

ヒョンデでの参戦2年目を迎えるフルモーは「ヒョンデから2026年のWRCに戻れることになり、本当にうれしい」とコメント。
「このチームでの初年は上々の内容となり、多くのことを学びシーズンを通して成長してきた。ここからのゴールは、選手権タイトル争いに自分たちが加われるようになること。来年もコンペティティブなシーズンになるし、チームも自分もモチベーションが高まっている。さらにステップを上がれる自信があるし、新しいシーズンが待ち切れない」

ソルドは、ヒョンデi20Nラリー2で参戦したポルトガル選手権で、タイトルを獲得。2026年はカナリア諸島が初戦となる。





「1年間、ポルトガル選手権で参戦してきたが、2026年はラリー1に戻れることになり、とてもうれしく思う」とソルド。
「カンディードと自分は、ラリー2で強く戦いポルトガルタイトルを獲得したことは素晴らしい成果。この勢いを来年につなげたいし、コンペティティブなパッケージになっている自信がある。またチームと一緒に戦えることを楽しみにしているし、ティエリー、アドリアンのタイトル争いをサポートしたい」

ラッピは、2024年にサミ・パヤリともにWRC2タイトルを獲得したマルコネンと組み、2025年はフィンランド選手権に参戦。2026年はスウェーデンからラリー1で参戦する。
「2026年にヒョンデに戻れることを光栄に思う。自分のWRCトップカテゴリーでの活動は終わったと思っていたが、様々な人とたくさん話し合ってきたので、素晴らしいプランだと思っている。今年もフィンランド選手権で戦ってきたし、とても楽しかったが、シリル(アビテブール)からのサプライズの電話を受け、戻ることになった。またラリー1に乗れることを少年のようにワクワクしているし、エンニと組むことも彼女にとって素晴らしいチャンスだと思う。24年のラリースウェーデンでの勝利は、26年のターゲットに向けてモチベーションになるし、スタートが待ち切れないよ!」

パッドンがヒョンデからWRCに参戦するのは、2018年以来。以降も、ヒョンデのマシンでニュージーランド選手権やERC、今季はオーストラリア選手権でタイトルも獲得した。2026年開幕戦のモンテカルロで、初めてのラリー1での参戦に臨む。





「最後にWRCに参戦してから8年、またヒョンデに戻れることに、すごくワクワクしている。ヒョンデは12年間、誇りと忠誠心を抱いているブランドなので、そのラリー1マシンに乗れるのはすごくエキサイティングなことだ。自分たちに期待されている仕事は明確。ヒョンデ、ティエリー、アドリアン、それぞれのタイトル争いをサポートするためにベストの仕事をすること、週末の終わりにできる限りマニュファクチャラーズポイントを獲得することだ。自分自身は、8年前とはまったく違うドライバーになっている感じがするし、世界各国の様々な選手権で経験を積んできたので、それを活かす最高の場所を与えてもらった」