◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目(5日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観…
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目(5日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆1527人)
昨今、怒りをコントロールするアンガーマネジメントという言葉をよく耳にする。感情を理解し、上手く抑える心理理論だが、きょうの吉田泰基はそれを地で行ったようだ。
5打差を追った2日目は前半4番でダブルボギーが先行した。続く5番、6番(パー5)の連続バーディで取り返したが、9番でまたもダブルボギー。それでも、「特に怒ることもなく。切り替えようと思わずに切り替えられたと思う」という。最近はミスにイラつくことも多かったが、この日はすんなりと結果を受け入れることができた。
安定したメンタルのまま折り返した10番、左奥から直角に曲がる8mのラインを読み切った。13番でボギーが出たものの、続く14番で120ydから52度で放ったイーグルショットがカップをとらえた。直後15番(パー3)のボギーでも流れは止まらず、16番から3連続バーディで締めた。「今日はアンダーパーらしくない内容。ボギーをもっと減らさなくちゃいけない。スコアを落とした後にすぐ取り返せたのは良かったです」とドタバタの一日を振り返った。
プロ6年目の今季は賞金ランク13位で3年連続3回目の最終戦出場を決めた。一方で、シーズンを通したトップ5入りが5回と優勝争いに加わりながら、タイトルに届いていない。今大会でツアー初優勝となれば2016年のパク・サンヒョン(韓国)以来となる。「初優勝がこの大会だったらすごいことだと思う。勝ちたい大会ではあります」。1973年のツアー制施行後、史上最多11人の初優勝者が出たシーズンの最終戦で、“12人目”になる準備はしてきた。
今年3月に元女子ゴルフ選手の宮崎樹里さんと結婚した。挙式は今月21日に地元兵庫で行う予定だ。「準備はほとんど妻がやってくれています。僕はノータッチで。妻の言ったことにノーを言わなければ怒られないので(笑)」と今週までは“本業”に意識を向ける。タイトルを掲げる夫の姿は、きっと最高のプレゼントになる。(東京都稲城市/合田拓斗)