新戦力をいかに組み込むのか。井上監督の手腕にも注目が集まる(C)産経新聞社 プロ野球の保留者名簿が12月2日に解禁。中日…

新戦力をいかに組み込むのか。井上監督の手腕にも注目が集まる(C)産経新聞社
プロ野球の保留者名簿が12月2日に解禁。中日は55選手が公示された。これにドラフト指名された6選手と4年ぶりに復帰した阿部寿樹を加えて、計62選手の来季のプレーが見込まれている。ただ、支配下登録は70人が限度。
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通例では65人前後でキャンプイン〜開幕を迎えるため、さらなる補強は必須だ。
本稿では中日の外国人補強について少し考えてみたい。
まずは保留者名簿の結果をおさらいしよう。名簿に残った外国人選手は以下の通り。投手2名、野手3名が残った。
・投手:ウンベルト・メヒア、カイル・マラー
・野手:オルランド・カリステ、クリスチャン・ロドリゲス、ジェイソン・ボスラー
投手は4人抱えている状態でシーズンを終え、先だってナッシュ・ウォルターズが自由契約に。さらにジュニオル・マルテもリスト外となった。残ったのは先発とリリーフをこなせるメヒア、先発左腕のマラーだ。
野手はカリステ&ロドリゲスが複数年契約を結んでおり、ボスラーもシーズン終了と同時に残留決定。マイケル・チェイビスの去就が微妙だったが、名簿から外れている。
これを踏まえて、今オフの外国人補強で優先すべきは「投手の補強」だ。できれば先発タイプを1人、救援タイプを1人加えたい。
先発はマラーの2年目の大化けに期待しつつ、上手く対になるような投手が獲得できれば最高だ。今季は規定投球回到達者が2人(高橋宏斗、松葉貴大)。投げるスタミナ、タフネスなスターターだと尚良い。
他方、救援投手の補強は急を要する。
クローザーの松山晋也は侍ジャパン選出が有力視され、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への参戦から、開幕を万全で迎えられない可能性がある。セットアッパーの清水達也も腰のコンディション不良で、開幕1軍にこだわらない様子。勝ちパターンの2人が不在で開幕を迎えるかもしれない。
そうなると、力のあるリリーバーを加えたくなる。少なくとも防御率1点台だったマルテと同程度、それ以上の実力の持ち主が望ましい。マルテは投げているボールよりも守備面の厳しさが見られたため、NPBでの実績がある投手も含めて考えたい。
保留者名簿で外れた投手のうち、救援タイプなのはゲラ、ネルソン、ドリス(阪神)、ウィック(DeNA)、ケラー(巨人)、ハーン(広島)、ザバラ(日本ハム)、ゲレーロ(ロッテ)あたり。セ・リーグで活躍した実力者が目立つ。
実際にはMLB復帰を試みる投手や高額年俸の投手もおり、この中から獲りに行くのは現実的ではないかもしれない。それでも条件がハマるようならアタックすべき投手は多い。
MLBのウィンターミーティングも控え、ここから年内にかけてさまざまな移籍情報が飛び交うはず。願わくば中日に関する良い情報が聞かれることを祈りたい。
[文:尾張はじめ]
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