9日に第4回目となる現役ドラフトが開催される。昨年度の現役ドラフトでは、日本ハムから巨人に移籍した田中 瑛斗(柳ヶ浦)が…
9日に第4回目となる現役ドラフトが開催される。昨年度の現役ドラフトでは、日本ハムから巨人に移籍した田中 瑛斗(柳ヶ浦)がブレイク。移籍前年はわずか3試合の登板にとどまっていたが、巨人ではシュートボールの割合を増やしたことで飛躍し、62試合、36ホールド、防御率2.13を記録した。
田中は日本ハム時代にも年々平均球速が上がるなど、成長を示していたが、日本ハムではチャンスを掴めず、放出となっている。ここでは、今年一軍で10登板未満に終わり、かつ他球団への移籍で活躍が期待できそう投手を選出してみた。
まず、広島の遠藤 淳志(霞ヶ浦)を挙げたい。遠藤は2019年に中継ぎで34試合に登板し、その後は先発に回り、翌2020年には5勝を挙げた。だが、近年は一軍での登板機会を減らし、2023年は8試合、2024年は3試合、今年は7試合とチャンスが限られている。
そんな遠藤だが、今年に入り、自己最速を更新する151キロを計測。平均球速も前年から約4キロアップしている。二軍では先発で9試合、救援で16試合の計25試合を投げ、4勝3敗、防御率2.44と結果を残している。しかし、起用法が定まらず、シーズン中に先発と中継ぎを行き来しており、役割を固定できれば、一軍での活躍の見込みはありそうだ。
2人目はロッテの廣畑 敦也(玉野光南‐帝京大‐三菱自動車倉敷オーシャンズ)だ。プロ1年目は一軍で30試合に登板したが、2023年から3年連続8試合の登板となっている。
廣畑はストレートの平均球速こそ150キロを誇るが、今年は被打率.462と毎年ストレートが打ち込まれている。それでも、今年は二軍でストレートの割合を減らし、シュートボールを増やすスタイルで36試合、防御率1.60の好成績。だが、一軍ではいまだストレートの割合が多く、防御率5.87と結果を残せなかった。田中 瑛斗のように新天地でシュートボールを多投するスタイルに振り切れば、活躍の芽はありそうだ。