【WRC 世界ラリー選手権】第14戦 ラリー・サウジアラビア(11月26日〜29日)【映像】屋根が潰れた!横転アクシデン…
【WRC 世界ラリー選手権】第14戦 ラリー・サウジアラビア(11月26日〜29日)
WRC(世界ラリー選手権)の今季最終戦「ラリー・サウジアラビア」で、表彰台圏内の総合3位につけていた勝田貴元(トヨタ)が、最終ステージ直前のSS16で痛恨の横転アクシデントに見舞われた場面をカメラは捉えていた。
悲劇は今大会最長となる33.28kmのロングステージで起きた。左コーナーを旋回中、勝田のマシンは足元が柔らかい砂に取られ、挙動を乱してコース右側へと横転。ルーフが大きく潰れ、フロントガラスも吹き飛ぶほどの様子に、視聴者からは「つぶれた」と悲鳴があがり、WRC公式Xも「最終ステージ前のステージでさらにドラマ。タカが横転、そして5位に転落」とその衝撃を伝えた。
しかし、ドラマはここで終わらなかった。大ダメージを負いながらも走行を続けた勝田は、最終のパワーステージ(SS17)までのわずかな時間に、自ら懸命にマシンを応急処置する姿が捉えられた。屋根がひしゃげ、フロントガラスもなく車内が丸見えとなった「ビッグ開口部」状態の車体を前に、中継を見ていたファンからは「行けんの」「勝田でれんの?!」「これで走るの?」「サービスは受けられないままパワーステージなんだ」と騒然とする声が相次いだ。
「まじで走るのか」「これで走るんか」など驚きのコメントが集まる中、勝田は満身創痍のマシンでSS17をスタート。風が直接吹き込む過酷な状況下で“意地の走り”を見せ、同ステージ5番手タイムを記録し、総合5位で完走した。
競技後、勝田は「コースを外れて戻ろうとした時、非常に柔らかい砂に足をとられ、それが転倒の原因となった」「表彰台を争っていただけに本当に残念」と悔しさを滲ませつつも、「より強くなって戻ってくる」と来季への雪辱を誓うコメントを残した。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』)