サッカーJ1ファジアーノ岡山は6日、アウェーで清水エスパルスと今季最終戦を戦い、J1初年度を締めくくる。J1残留を決め…
サッカーJ1ファジアーノ岡山は6日、アウェーで清水エスパルスと今季最終戦を戦い、J1初年度を締めくくる。J1残留を決めたものの、厳しさも突きつけられたシーズンだった。
「序盤は勢いを持って勝利を積み重ね、中盤は厳しい試合を落としたり、ものにしたり。そして今は、J1の厳しさを味わうまっただ中にいる」。11月30日のホーム最終戦後、木山隆之監督はサポーターへのあいさつで今季を振り返った。
ホームに京都を迎えた開幕戦は2―0と上々の出だしだった。「J1でやっていけるんだという自信が初戦で出たのは大きかった」とFW江坂任。移籍1年目ながらほとんどの試合でキャプテンマークを巻き、フィールドプレーヤーではチーム最長の出場時間を記録した。
最初の10試合で5勝2分け3敗、ホームでは6戦無敗。4位に躍進した。
この時期から鮮烈な光を放ったのがMF佐藤龍之介だ。18歳でFC東京から期限付き移籍で今季加入し、U―18代表の関係で合流が遅れたが、4月2日のセ大阪戦でJ1初ゴールを挙げると、出場3試合で連続ゴール。チーム最多の6得点を挙げ、クラブ史上初のA代表に選出された。「1試合1試合成長できて、選手として自信がついた」という。
6月にアウェーで鹿島、8月にはホームで柏と最終節まで優勝を争う両雄を破ったが、8月30日に暗転する。開幕戦で快勝した京都に0―5と今季最多失点で大敗した。守備の要のDF田上大地は「まったく自分たちの良さが出せず、多くを考えさせられた」と話す。
京都戦を含め10戦連続で勝ちがなく、2試合を残した時点でJ1残留は決めたが、トンネルを抜け出せない。それでも、木山監督は「『こんな簡単に勝てるわけがない。そんな甘くねえよ』とずっと思っていたら、本当に甘くなくなった」と笑う。「これを何とかするのが次の進歩。ひりひりするし、考えるのはしんどいけど、楽しくもあるね」
チームの戦術はJ2時代と変わらない。前線から積極的に守備をして、相手陣で戦う。「我々の一番の強みなくしてJ1では戦えないし、力を上げないと生き残るのは難しい」と木山監督は言う。
「流れは失っているけど自分たちをしっかり奮い立たせて、最後は勝って良い形で終わりたい」(大野宏)
◇岡山のJ1リーグ戦績
2/15○2―0京都
2/22●0―1@横浜FC
2/26○2―0ガ大阪
3/2△1―1清水
3/8●0―1@浦和
3/16△0―0川崎
3/29○1―0横浜マ
4/2●1―2@セ大阪
4/6○1―0FC東京
4/12○1―0@広島
4/20●1―2鹿島
4/25△1―1@福岡
4/29●0―1東京ヴ
5/3●0―2@神戸
5/6△0―0@名古屋
5/10●0―2@柏
5/18○2―1新潟
5/25△2―2町田
6/1△1―1@湘南
6/15●0―1福岡
6/21○1―0@横浜マ
6/28○2―1@鹿島
7/5●0―1広島
7/20●1―2神戸
8/10○3―0@ガ大阪
8/17○2―1柏
8/23○1―0湘南
8/30●0―5@京都
9/13●0―1名古屋
9/20●2―4@東京ヴ
9/23△0―0横浜FC
9/27●0―1@町田
10/4△1―1@新潟
10/18●1―2セ大阪
10/25●1―3@FC東京
11/8△1―1@川崎
11/30●0―1浦和
12/6 @清水
(@はアウェー)