2025年高校野球の公式戦が終了した。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返って…

2025年高校野球の公式戦が終了した。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返ってみたい。

 大分県では今年も明豊が強さを発揮した。春季大会に続いて、夏選手権でも優勝を果たし、県新記録となる夏5連覇を達成した。秋も優勝し、県内では2023年春に準決勝で大分舞鶴に敗れて以降、県内の春夏秋の公式戦では36連勝中。部類の強さを見せつけた。

 夏甲子園では「怪物1年生」が衝撃デビューを飾った。この春入学したばかりの川口 琥太郎内野手(1年)が、甲子園デビューとなった初戦に、6番遊撃でスタメン出場。いきなり2安打を放って見せた。第3打席で右前適時打を放って初打点も挙げると、第4打席では中前安打をマーク。結局、3試合すべてでマルチ安打を放って、12打数7安打、.583の高打率を残す逸材ぶりを見せつけた。

 この秋、明治神宮大会で初優勝した九州国際大付(福岡)の「スーパー1年生」こと、岩見 輝晟外野手兼投手(1年)とともに中学時代から注目され、通算13本塁打をマークした。この秋の岩見の活躍に刺激を受け、川口も新たな伝説に挑戦していく。

 その他では、春に佐伯鶴城、夏は大分舞鶴、秋には杵築がそれぞれ準優勝を飾った。鶴崎工は春夏秋すべて8強以上の成績を残した。明豊をはじめ、柳ケ浦、大分など、私立が強さを誇示するなか、公立勢も決して負けていない。明豊の牙城を脅かす存在となって、来年の大飛躍を狙う。