命名権の契約解除問題が浮上したプロ野球2軍ウエスタン・リーグ「くふうハヤテベンチャーズ静岡」(静岡市)の球団運営会社「…
命名権の契約解除問題が浮上したプロ野球2軍ウエスタン・リーグ「くふうハヤテベンチャーズ静岡」(静岡市)の球団運営会社「ハヤテ223(フジサン)」の池田省吾社長が4日、沼津市役所を訪れ、頼重秀一市長を表敬訪問した。池田氏は訪問後、「(契約解除は)経営とはまったく別の話。来シーズンの準備を進めていく」と強調した。
表敬には、池田氏のほか、長谷川文太・球団本部長、三島市出身の松本陣選手らが同行。池田氏は「今シーズンのご支援ありがとうございました」と礼を述べ、頼重市長から「地元出身の選手が地元で活躍するのはすごく大きなこと」とねぎらいの言葉を受けた。
「ハヤテ223」は、命名権などの資本業務提携契約を結んでいた「くふうカンパニー」から11月28日付で、契約解除を通知されたばかり。くふう側は2024年、球団の命名権を取得したが、ユニホームなどに略称の「くふうハヤテ」などの表記が一切使われなかったと主張。ハヤテ側も「今年度分の命名権料が支払われていない」と公表している。
池田氏はくふう側との対立について、記者団に「コメントできない」としたが、来シーズンへの影響は「まったくないと思う」と述べた。池田氏は「地道に足元を固めながら、来シーズンに向けた準備をして、県民のみなさんに愛されるチームになる努力をしていきたい」と力を込めた。(戸村登)