誉(愛知)の147キロ右腕・モレチ・アレシャンドレ投手がフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んだ。 ブラジル人…

誉(愛知)の147キロ右腕・モレチ・アレシャンドレ投手がフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んだ。

 ブラジル人、イタリア人のハーフの父と日系ブラジル人の母を持つモレチは、OBであるイヒネ・イツア内野手(ソフトバンク)に憧れて誉に入学。矢幡真也監督のもと、じっくりと才能を伸ばしていき、2年春に最速142キロ、2年秋に144キロ、3年夏に最速147キロと順調にスピードアップした。194センチ97キロの恵まれた体格にはNPBだけではなく、早くからMLB球団のスカウトから注目が集まっていた。

 英語が堪能なモレチは早くからメジャー志向が強かった。最後の夏は3試合に登板して、3.1回、7奪三振、1失点の好投。2回戦の愛知総合工科戦では、矢幡監督から「次の試合は(世代屈指の投手の)高蔵寺・芹澤 大地君でしたので、『お前も負けるな、150キロ出してこい』」と送り出し、夏最速の147キロを計測し、1回無失点の好投を見せた。

 矢幡監督によると、フィリーズからモレチの原石としての価値、130キロ台後半のカットボールなど球質の面を評価されたという。

 高卒からのNPBドラ1、高卒からのマイナー契約選手を輩出したのは史上初。矢幡監督は「嬉しい限りです」とコメントした。

 底知れぬ可能性を持つモレチ。厳しい階段を登り、メジャー昇格を狙う。

<モレチ・アレシャンドレ>

右投げ右打ち 194センチ90キロ

小牧市出身。小学校4年生から野球を始め、小牧市の少年野球チーム・マシンガンズでプレーし、中学校では名古屋富士ボーイズでプレーし、主に外野手だった。小牧市の誉から誕生したドラ1選手・イヒネ イツアに憧れ、同校に入学。B戦では投げていたが、2年秋から公式戦で登板。3年夏では3試合に登板。今年の10月には、飛び級でブラジルU-23代表に選出され、パンアメリカン選手権に出場し、銀メダルに貢献した。