育成の園田も力強いピッチングが注目されている(C)産経新聞社 首位・阪神とは15ゲーム差の3位に沈んだ今季の巨人。来季は…

育成の園田も力強いピッチングが注目されている(C)産経新聞社

 首位・阪神とは15ゲーム差の3位に沈んだ今季の巨人。来季は就任3年目を迎える阿部慎之助監督のもと、V奪回はできるのでしょうか。

 カギを握るのが先発ローテーションの充実です。スポーツ紙のデスクは今季の「V逸」の要因について、こう分析します。

【関連記事】「巨人は寛大だなと思った」オコエ瑠偉の自由契約をめぐって球界OBの見解「戦力としてあまり期待はしていない、その肌感覚はあったのかな」

「確かに4番・岡本和真選手の負傷離脱は大きかったですが、先発ローテーションが機能しなかったことも大きな原因でしょう。2024年に15勝3敗の成績を残した菅野智之投手のメジャー挑戦に伴う戦力ダウンがあったのと、エースになるべき戸郷翔征投手の不振が長引き、二軍降格を余儀なくされたのも痛かった。結果的に8勝9敗、防御率4.14とまとめましたが、来季は『戸郷復活』こそが最大の『補強』であるとも言われています」

 そうなると、開幕ローテはどのような青写真が描けるのか。前述のデスクに予想してもらいました。

「戸郷投手の復活は前提として、山崎伊織投手とのWエースはしっかりやってもらわないと困るレベル。ここに新外国人の201センチ長身右腕・ウイットリー投手が加わる。今季は3Aで12試合に先発していますから、そこそこやってくれるでしょう。グリフィンの退団によって手薄となった左投手では、昨季8勝と実績のある井上温大投手、さらにはドラフト1位ルーキーの竹丸和幸投手に託したい。『残り1枠』は経験値に優れた赤星優志投手や横川凱投手、殻を破って欲しい西舘勇陽投手、森田駿哉投手、レジェンド・田中将大投手の争いになりそうですが、もう一人、期待のホープがいるんです」

 そして、こう続けるのです。

「巨人の育成2年目・園田純規投手です。福岡工大城東から2023年育成ドラフト5位で入団し、高卒1年目で三軍の先発ローテに定着。今季はイースタン・リーグで14試合に登板し、8勝0敗、防御率1.42の好成績を残し、『巨人の育成で支配下に最も近い男』とも呼ばれています。力強いストレートにカーブなどの緩急も用いて、長いイニングが投げられるのが長所。今季限りで退団した桑田真澄二軍監督から熱心に指導を受けていましたので、桑田さんの『置き土産』とも言えるでしょう」

 強固な先発ローテこそ、常勝軍団復活への第一歩。キャンプから始まるサバイバル戦に勝ち残るのはどの投手か、目が離せません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】巨人ファンの願いは「マイコラス復帰」 日本球界視野報道に高まる待望論 「マイコバ」再結成なるか

【関連記事】出場機会を求める巨人・山瀬慎之助が2度目の交渉でサイン 他球団がノドから手も巨人が「出せない」理由

【関連記事】巨人・丸がリチャードに“愛のムチ” ポスト岡本への「期待は…ない」としながらも評価した「意外なポイント」