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■チームは敵地でホークスを下して連敗から脱出


 12月4日(現地時間3日、日付は以下同)。ロサンゼルス・クリッパーズは、敵地ステイトファーム・アリーナでアトランタ・ホークス相手に115-92で勝利し、連敗を5でストップした。

 クリッパーズではジェームズ・ハーデンがゲームハイの27得点9アシスト3スティール、カワイ・レナードが21得点6リバウンド5アシスト2スティールを残すなど、計5選手が2ケタ得点を奪った。

 もっとも、チームはこの試合を終えてウェスタン・カンファレンス13位の6勝16敗。過去3シーズン連続でプレーオフ出場を飾り、14シーズン連続で勝ち越しを記録するチームが苦戦を強いられている。

 そうした中、チームは現地時間3日にクリス・ポールとの決別を発表。2011-12から2016-17まで6シーズン所属し、クリッパーズをプレーオフ常連チームへ引き上げたポールは、今夏9シーズンぶりに古巣復帰を飾り、つい先日に今シーズン終了後の現役引退を表明したばかりだった。

 40歳の司令塔ポールについて、『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は、ポールが見せるリーダーシップのスタイルがクリッパーズ内部で“衝突”しており、選手やコーチ、フロントに対する批判が、内部を混乱させるほどになっていたという。さらに、ポールとタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)が数週間にわたって話をしていなかったと報道。

 ルーHCはホークス戦前の会見で「我々が思っていたとおりにはいかなかった。CP(ポールの愛称)にとっては残念なこと。うまくフィットできず、我々もそのことを理解している。これは球団として下した決断であり、彼ら(フロント)が選択したのだから、我々は前へと進むしかない」と話していた。

 突然知らされたポールとの決別に、主軸を務めるハーデンとレナードも驚きを隠せなかったという。

「世界中の人たちと同じく、僕も混乱し、ショックを受けている。当然、僕も驚いた。だけど、これはクリスに限った問題ではなく、僕らが抱えていた問題なんだ。ただ、それは僕の手には負えないこと。僕としては自分が集中すべきこと、自分がコントロールできることに集中していかないといけない。フロントオフィスは、球団にとってベストな決断だと判断したんだと思う」

 ハーデンがそう語ると、レナードも「衝撃的だった。彼らが話し合いをして、フロントオフィスが決断したんだろうね」と試合後に語っていた。

 今後ポールはクリッパーズへ合流することはなく、現役最後となるキャリア21年目の今シーズンをどのような形で終えるのかは不明。クリッパーズは現在アウェー5連戦中で、6日にメンフィス・グリズリーズ、翌7日にミネソタ・ティンバーウルブズ、12日にはヒューストン・ロケッツと対戦する。

 大ベテランと突如決別したクリッパーズ。ポールの動向とともに、ハーデンとレナードを軸にした布陣で、今後このチームが白星先行へと好転できるのかも気になるところだ。