◇米国女子◇Qシリーズ(予選会) ファイナルステージ 事前情報◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングズコ…

メジャー1勝のイ・ジョンウン6も参戦する(写真は2025年BMW女子選手権)

◇米国女子◇Qシリーズ(予選会) ファイナルステージ 事前情報◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングズコース(6664yd/パー72)、フォールズコース(6643yd/パー71)

米国女子ツアーの来季レギュラーツアー出場権を懸けた予選会(Qシリーズ)のファイナルステージには、世界中から集まった116人が出場する。5日間90ホールのストロークプレーで渋野日向子西村優菜櫻井心那伊藤二花の日本勢と上位25位タイまでの切符を争うライバルにはどんな選手たちがいるのか。主な顔ぶれをチェックしてみた。

まずは“ビッグネーム”で言えば、イ・ジョンウン6(韓国)。母国ツアーで輝かしい実績を残して2018年に最終予選会をトップ通過すると、翌年「全米女子オープン」で初優勝。フィールド全体でも渋野と2人しかいないメジャータイトルホルダーは、この3年で成績が低迷している。全米女子を制して5位まで上がった世界ランキングは現在319位。今季ポイントランク118位と来季一定の出場機会が見込める100位までの「カテゴリー11」を逃し、7年ぶりの予選会へ回ることになった。

世界ランクのトップ100からは7人がエントリーした。最上位50位は韓国の21歳、パン・シンシル。韓国女子ツアー(KLPGA)で今季3勝(通算5勝)を挙げ、6月のメジャー「KPMG全米女子プロ選手権」では4日間のドライビングディスタンスで全体2位の275.9ydを記録した。

KLPGAの今季平均飛距離で2位のパンを抑えて1位となったイ・ドンウン(韓国)も世界ランク75位につける。6月「韓国女子オープン」でツアー初優勝を遂げた。

7人のうち5人は、今季欧州女子ツアー(LET)で年間ポイントレースのトップ10に入って最終予選会の出場権を得た選手たち。シーズン3勝でポイントランク2位だったミミ・ローズ(イングランド)は世界ランク78位。8月「AIG女子オープン(全英女子)」の最終日には先に同組選手が打った球に当たってホールインワンを記録し、話題を呼んだ。

LETポイントランク9位で世界ランク83位のヘレン・ブリエムは、身長190㎝の超大型プレーヤー。ドイツ人選手として初めて世界アマチュアランク1位となり、すぐにプロ転向して昨季は欧州女子の下部ツアーで史上初の4勝をマーク。レギュラーでも優勝を飾っている。

世界ランク103位のシャノン・タンはシンガポール勢初のLET年間女王となった21歳で、2年連続の最終予選会に臨む。世界ランキング1位ジーノ・ティティクル(タイ)が4年前にたどった、LET年間女王→米ツアー最終予選会突破のルートを狙う。

<最終予選会に出場する世界ランクトップ100>
世界ランク/選手名(国名)
50/パン・シンシル(韓国)
68/カサンドラ・アレクサンダー(南アフリカ)
69/キアラ・タンブリーニ(スイス)
75/イ・ドンウン(韓国)
78/ミミ・ローズ(イングランド)
83/ヘレン・ブリエム(ドイツ)
86/ナスタシア・ナド(フランス)