様々な国の選手が所属し、野球の独立リーグに準加盟している「佐賀アジアドリームズ」が、プロ野球パ・リーグの埼玉西武ライオ…

 様々な国の選手が所属し、野球の独立リーグに準加盟している「佐賀アジアドリームズ」が、プロ野球パ・リーグの埼玉西武ライオンズと3日、業務提携を結んだ。アジア各国の野球界と関係を築いてきたドリームズと、国内の野球人口が減少する中、アジアに足場を広げたい西武球団が協力。選手の発掘・育成と野球市場の拡大を目指す。

 佐賀市内で調印式があり、ドリームズの福原佑二球団CEOと、西武の秋元宏作・球団副本部長が署名した。

 福原さんは「外国人選手の育成とキャリアアップのノウハウを持つ西武からアドバイスをいただける」、秋元さんは「ドリームズは我々のスカウトでは取れない情報を持っている。アジアの選手を発掘し、良い選手がいれば獲得したい」と期待を述べた。

 ドリームズは嬉野市と武雄市をホームタウンにしている。2024年に「九州アジアリーグ」に参戦し、2季目の今シーズンはインドネシア、フィリピン、カンボジア、日本など9カ国の選手が所属。24試合で2勝と、初めての勝利を挙げた。来季はさらに選手の出身国が増えそうだという。

 西武は、海外の市場開拓と選手獲得を考えていたところ、ドリームズの存在を知り、今年6月に秋元さんや市川徹・球団本部チーム統括部長らが練習を見に訪れた。

 アジアのほとんどの国では野球はマイナー競技で、それだけで生計を立てていくことは難しいという。福原さんはこうした国に「長嶋茂雄のようなスター選手」を育てようと、選手を集めてきた。西武は海外展開に生かせると判断し、初めて国内他球団と業務提携を結ぶことにしたという。

 ドリームズはアジアの有望選手の情報や、アジアの選手を受け入れる態勢づくりのノウハウを西武に提供。西武はドリームズに臨時コーチなどを派遣することを検討。成長した選手の西武への移籍も考えられるという。

 福原さんは「西武のような球団にサポートして頂けてうれしい。アジアの野球人口増加につなげたい」と喜んだ。

 秋元さんは「米大リーグもアジアに拠点を置いており、同じアジアの日本は出遅れていた。国内でも東南アジア系の選手の活躍が注目され始めている」とし、「世界と連携して選手を育成していくことが野球界の発展につながり、ひいては西武のためにもなる」と話した。(渕沢貴子)