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今シーズンのミルウォーキー・バックスは、開幕5試合で4勝1敗の好スタートを切った。ところが、11月中旬から7連敗を喫し、11月30日(現地時間29日、日付は以下同)のブルックリン・ネッツ戦を制したものの、12月2日のワシントン・ウィザーズ戦を3点差で落とし、3日を終えた時点でイースタン・カンファレンス11位の9勝13敗と苦戦している。
バックス在籍13年目のヤニス・アデトクンボは、平均30.6得点10.7リバウンド6.4アシスト1.0スティール1.0ブロックにキャリアハイのフィールドゴール成功率63.9パーセントを残すも、思うように勝つことができていない。
7連敗のうち、アデトクンボは鼠径部負傷のため4試合を欠場。この男が欠場した6試合でチームは1勝5敗と大きく負け越している。
バックスは4日にホームでデトロイト・ピストンズ戦が組まれているのだが、現地メディア『ESPN』は、アデトクンボと代理人が将来についてバックス側と話し合いの場を持っていて、30歳のフォワードにとってチームに残るのがベストか、あるいは他チームへの移籍がベストなのか話し合っていると報道。
得点、リバウンド、アシストでいずれもチームトップを誇るアデトクンボは、紛れもなくバックスのベストプレーヤー。この男がコートにいる時間帯で、チームはリーグ上位のオフェンシブ・レーティング126.9を誇る一方、不在の時間帯になるとリーグワースト3位の107.7までダウンしていることからも明らか。
ギリシャ出身のアデトクンボは、シーズンMVPに2度選ばれたほか、最優秀守備選手賞や最優秀躍進選手賞にも選出され、2021年にはバックスをリーグ制覇へ導いてファイナルMVPも獲得。211センチ110キロのサイズでコートを縦横無尽に動き回り、ペイントエリアで猛威を振るう男は、7シーズン連続でオールNBAファーストチームに名を連ねていて、75周年記念チームにも最年少で選ばれた。
同メディアによると、アデトクンボ側とバックスによる交渉は数週間以内に決着がつくと予想されているとのこと。この結果で、2026年2月6日のトレード・デッドラインまでに他チームがアデトクンボを獲得できるかどうかが決まる見込みだという。
今月6日に31歳を迎える男は、2026-27シーズンまで現行契約が残っていて、翌2027-28シーズンがプレーヤーオプションとなっている。このままバックス残留となれば、フロントが戦力を強化すべく、大きなトレードに動くことが予想できるが、もしアデトクンボがシーズン中に移籍となれば、リーグの勢力図を変えることも十分考えられる大きな動きになりそうだ。
【動画】ウィザーズ戦で26得点を奪ったアデトクンボのハイライト