2025年高校野球の公式戦が終了した。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返って…

2025年高校野球の公式戦が終了した。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返ってみたい。

 福岡県では、西日本短大付が偉業を成し遂げた。春夏連続で甲子園に出場。さらに前年夏甲子園からの3季連続出場となり、福岡県では1955年夏に4季連続出場を果たした小倉以来、70年ぶりのことになった。

 右腕エース・中野 琉碧投手(3年)に、奥 駿仁外野手(3年)や、斉藤 大将外野手(3年)などの打撃陣など、強力布陣を擁して福岡県で「黄金時代」を築いた。夏甲子園で優勝した1992年以来、33年ぶりの8強は逃したが、3季連続の甲子園すべてで2勝を挙げる活躍だった。

 今年の夏甲子園では、勝利を呼ぶ「スーパーキャッチ」も見られた。初戦の弘前学院聖愛(青森)の延長10回タイブレークで、10回表に1点を奪った後の守り。無死一、二塁から、山下 航輝捕手(3年)が自身の後ろ側のバント小飛球をジャンピングキャッチした。このスーパーキャッチで逃げ切りに成功。4回にも本塁打を放った守備の要は、攻守にわたりチームの勝利に貢献した。

 秋は九州国際大付が偉業を達成した。福岡大会、九州大会をともに8季ぶりに制すると、明治神宮大会で初の優勝を手にした。福岡県勢としては2000年の東福岡以来、25年ぶりのことだった。

 2021年からの5年間、西日本短大付が3回、九州国際大付が2回と、夏の甲子園出場を分け合っている「2強」が、1年を通して全国の舞台で躍動した形となった。

 その他、福岡大大濠が春秋と準優勝した。春は東筑が優勝し、久留米商が4強入り。夏は福岡工が4強、秋は久留米商が4強入りするなど、公立の強豪もしっかり上位に食い込んでいる。私立校だけでなく、公立校も常に上位に食い込む福岡のハイレベルな戦いは、来年以降も続いていく。