ポンセは日本ハム時代にノーヒットノーランも達成している(C)産経新聞社 コリアンドリームに沸いた一日となった。現地時間1…

ポンセは日本ハム時代にノーヒットノーランも達成している(C)産経新聞社

 コリアンドリームに沸いた一日となった。現地時間12月2日、昼過ぎにはアストロズが、今季は韓国・ハンファでプレーしたライアン・ワイスと年俸260万ドル(約4億円)のメジャー契約に合意したと報じられた。さらに夕刻、やはりハンファで今季プレーし、日本ハム、楽天にもかつて所属したコディ・ポンセがブルージェイズと、3年総額3000万ドル(約47億円)で契約合意したと報じられた。

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「韓国から復帰する投手たちにとって、大きな一日になった」
 
 メジャーリーグの移籍情報を扱う米サイト『MLB Trade Rumors』のX公式アカウントはそう報じた。ポンセは今季、29試合に先発して17勝1敗、防御率1.89と無双状態。最多勝、最優秀防御率のタイトルに輝き、252奪三振はリーグ記録を塗り替え、レギュラーシーズンのMVPに輝いていた。

 メジャー通算1勝という実績で、2021年オフに日本ハムと年俸1億円で契約。来日1年目となった22年8月27日のソフトバンク戦ではノーヒットノーランを達成した。助っ人投手の快挙は2006年のリック・ガトームソン(ヤクルト)以来、16年ぶりのことだった。

 日本ハムでは2シーズンプレーし、24年は楽天でプレーした。ただ、NPB通算39試合で10勝16敗、防御率4.54と満足な結果は残せず、今季は韓国プロ野球に戦いの場を移した。

 メジャーでは20、21年と2シーズン、パイレーツでプレーし、通算20試合で1勝7敗、防御率5.86だった。MLB、NPBで花開けなかった右腕が、KBOで覚醒し、MLBに凱旋を果たすことになる。

 ワイスに至っては、メジャーでのプレー経験自体がない。イリノイ州出身の28歳は、18年のドラフト4巡目でダイヤモンドバックスに入団。メジャー昇格は果たせず、3Aでは通算70試合で6勝4敗、防御率6.72にとどまった。23年は台湾プロ野球の富邦でもプレー。24年からハンファに所属し、今季は30試合に先発して16勝5敗、防御率2.87という数字を残した。ポンセと同じく大台に乗る207三振を奪った。

 「来週の水曜日で29歳になる右腕に、少しだけ早い誕生日プレゼントになった」と記事では伝えられた。27年については球団側が選択権(オプション)を持つ。総額では1000万ドル(約16億円)以上になる可能性もあるという。

 日本から海を渡ろうという西武・今井達也は、150億円とも、200億円とも契約総額が予想されている。金額は比ではないが、ポンセもワイスもここまでの道のりとはレベルが違う好待遇を得ることになる。韓国プロ野球経由のメジャー入りというルートにも注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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