阪神中野拓夢内野手(29)が3日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季の1億4500万円から倍増以上の年俸…
阪神中野拓夢内野手(29)が3日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季の1億4500万円から倍増以上の年俸3億円でサインした。外国人を除く阪神選手の3億円超えは現役4人目で史上10人目。球団の二塁手では初の大台超えとなった。6年目の来季目標は首位打者も視野に初の打率3割超えに設定し、新背番号「7」が球団初のリーグ連覇に貢献する意気込みだ。阪神はこの日、及川雅貴投手(24)も年俸1億円で更改。独走優勝景気もあり、NPB史上最多の17人が1億円を超える見込みとなった。
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阪神史上10人目の3億円プレーヤーが誕生した。二塁手では球団初の快挙だ。会見に臨んだ中野の表情に柔和な笑みがこぼれた。
「(サインは)しました。目に見えない部分。2番打者という役割で、表れない数字を評価していただいたと思います」
1番近本に続く2番で躍動。森下、佐藤輝、大山につなぐ“不動の5人組“を形成した。昨季の打撃不振から脱却し、打率を5分上げてリーグ5位の2割8分2厘をマークした。三振は5年目で最少の77に減らす一方で、犠打は自己最多の44。好守でも再三チームを救った。3年連続シーズン全143試合に出場し、故障知らずで、2度目のリーグ優勝に大きく貢献した。
昨オフから打撃の改良、試行錯誤を重ねた。フォーム改造、バットの変更…。「今年ダメだったらほんとにもう終わるなというくらいの気持ちで、今年のシーズン取り組んでいた。今年はよりコンタクト率を上げるために、振る意識があまりなくというか、力感なく振れてた分、よりコンパクトにバットが出るようになりました」。強い覚悟で臨んだ’25年シーズン。選手会長として、結果も伴っての独走V貢献に充実感があふれた。
来季からは侍ジャパンでも背負った「7」をつける。「ひと桁をつけてプレーしたい気持ちはあった。(23年)WBCで世界一にもなって縁起のいい番号。(侍ジャパンに)呼ばれる準備をしながら、この期間も体をつくっていきたい」。日本代表の世界一連覇貢献へ、来年3月の第6回WBCへの意欲も見せた。
来季の個人目標も明確だ。「今はなかなか難しくなってきていますが、残せば価値があると思う。3割という数字を目標に頑張っていきたい」ときっぱり。「四球で打率を下げないことだったり、送りバントを確実に決めれば打率も下がらない。そういった細かいところが3割乗せるために大事になってくる。そこをより意識してやっていきたい」。2番に磨きをかけ、6年目で初の3割へ。その先に球団では14年のマット・マートン以来、日本選手では03年今岡誠以来の首位打者も見えてくる。新背番号7が暴れ回る。【伊東大介】