角田は来季、テスト兼リザーブドライバーとして活動することになった(C)Getty Images F1キャリア5年目のシー…

角田は来季、テスト兼リザーブドライバーとして活動することになった(C)Getty Images

 F1キャリア5年目のシーズンが間もなく終わろうとしているレッドブルの角田裕毅は、来季、置かれる環境が大きく変わることとなった。現地時間12月2日、来シーズンのレッドブル、レーシングブルズのドライバーが決定。角田はシートを失う形となり、テスト兼リザーブドライバーとして、マシン開発などに携わる。

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 レッドブルではフェルスタッペンのチームメイトに、アイザック・ハジャーが起用され、レーシングブルズには、リアム・ローソンが引き続きシートに座り、来季がF1デビューとなるアービッド・リンドブラッドがコンビを組む。

 退団の噂もあった角田だったが、リザーブという立場でレッドブルグループに残った理由として、フェルスタッペン以外の3人のドライバーがいずれも、F1における経験値の低いためであるとも捉えられる。来季、グランプリのレースからは離れる角田だが、これまでのキャリアが評価されてのグループ“残留”となったことは、ローラン・メキース代表の言葉により裏付けられ、その日本人ドライバーへの評価はすでに、世界各国で大きく報じられている。

 アルゼンチンの大手オンラインメディア『infobae』でも公式サイト上で、レッドブル来季体制のニュースを扱っており、角田に対する指揮官のコメントを紹介。シート喪失となった25歳に対し、メキース代表は、「このスポーツにいる誰もが、ユウキを好きにならずにいるのは不可能だと言うだろう。彼の人柄は周囲に伝わり、レッドブル・ファミリーの特別な一員になっている」などと賛辞を並べ、また、2026年シーズンでの角田のバックアップが双方にとって、「将来に向けて計り知れない価値を持つ」と断じている。

 来季は、大幅な技術レギュレーションの変更が行われるシーズンであり、レッドブルは新たなパワーユニットを使用。トピック内では、メキース代表がチームとして「大きな挑戦に直面する」シーズンであると位置付けているとして、その上で、「テストと開発分野におけるツノダの貢献が、新しいマシンの熟成に不可欠であると予想している」などと指摘している。

 2026年、これまでとは異なる役割を担う角田。培われてきたF1パイロットとしてのスキルが、来季のチームのサポートという形で生きることはもちろん、未来でのさらなる飛躍にも繋がっていくことを期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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