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 ロサンゼルス・クリッパーズが、クリス・ポールを解雇した模様。12月3日(現地時間2日深夜から3日未明、日付は以下同)、現地メディア『ESPN』のクリス・ヘインズ記者が報じた。報道では、クリッパーズのバスケットボール運営部門代表を務めるローレンス・フランク氏によるものとして以下の声明が伝えられている。

「私たちはクリス・ポールと決別することとなりました。これに伴い、彼はこれ以上チームに所属しません。彼のキャリアにおけるネクストステップについて、我々は彼と協力していきます。クリスは伝説的なクリッパーズの一員であり、歴史的なキャリアを築いてきました。一つだけ明確にさせておきたいことは、私たちの低迷をクリスの責任とする者は誰もいないということです。現在の成績については、私が責任を負います。私たちが苦戦している理由には多くのことが挙げられます。クリスがこのフランチャイズにもたらしてくれた影響に感謝しています」

 この報道を受け、ポール本人も自身のSNSで反応している。ポールは、ピースサインの絵文字と共に以下のコメントを投稿した。

「ちょうど今、自分が家に帰らされるんだってことがわかった」

 現在ロード5連戦中のクリッパーズは、4日のアトランタ・ホークス戦を前にアトランタに滞在している。ポールの投稿は現地時間の深夜2時過ぎとなり、時間帯も相まって非情な通告がなされた形となる。

 クリッパーズの戦績は5勝16敗で、ウェスタン・カンファレンス14位(3日終了時点)につけている。カワイ・レナードやジェームズ・ハーデンをはじめとしたスーパースターを揃える中で苦境にあえいでいるチームは、2010年代におけるフランチャイズの象徴でもあり殿堂入りが確実視されているベテランを解雇する決断に至ったようだ。

 現在40歳のポールは今シーズン15試合に出場し、平均2.9得点1.8リバウンド3.3アシストを記録。直近では1日のマイアミ・ヒート戦にも出場しており、8得点3アシストを挙げている。

 12度のオールスター、11度のオールNBAチーム、NBA75周年記念チームなど数えればキリがない経歴を持つポールは、“ロブ・シティ”時代を築いたクリッパーズで現役最後の“花道”を歩くと想定されていただけに、今回の解雇報道は誰もが驚くものとなった。

 報道を受け、SNS上では既にクリッパーズの非情な決断にファンがブーイングを巻き起こしている。また、ファンの声の中には「ポールが礎を築いたオクラホマシティ・サンダーに戻り、SGA(シェイ・ギルジャス・アレクサンダー)と共にリーグ制覇を成し遂げてほしい」といった願望も聞こえている。

 現地時間はまだ深夜未明という時間帯もあってか、現時点ではクリッパーズからの正式なアナウンスは確認できていない。続報とともに、ポールの去就に注目が集まる。