レッドブル代表が角田の貢献に感謝した(C)Getty Images F1のレッドブルレーシングは12月2日、レギュラード…

レッドブル代表が角田の貢献に感謝した(C)Getty Images
F1のレッドブルレーシングは12月2日、レギュラードライバーを務める角田裕毅が来季からはテスト兼リザーブドライバーに回ると正式発表した。マックス・フェルスタッペンのチームメートには兄弟チームのレーシングブルズで1年目ながら3位表彰台も獲得したアイザック・ハジャーが起用された。レーシングブルズではリアム・ローソンが残留し、今季はF2に参戦するアービッド・リンドブラッドが抜てきされた。
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これで全チームの陣容が確定。角田がピンチヒッターとしてスポット参戦する可能性もあるが、レギュラーシートを失うことで2020年以来、6年ぶりに日本人F1ドライバーがひとまずゼロになる。1987年以降で、日本人のF1出場がなかったのは1999~2001年、2013年、2015~20年。来季から新たな車両規則となり、ホンダも新パートナーのアストンマーティンと組んで正式にF1にパワーユニットサプライヤーとして本格復帰する。日本のF1ファンにとっても実に残念なニュースとなった。
角田にとっては今週末のアブダビGPが今季のラストラン。2021年にF1デビューし5年。日本人最多のグランプリ出走110戦を数えるが、表彰台が一度もない。これはF1ではワースト3位。表彰台がなかった選手で最もF1を走ったのは2007~14年に参戦したエイドリアン・スーティルの128戦。次いで1980~90年代にミナルディなどに在籍したピエルルイジ・マルティニの119戦(決勝出走数)。
日本人では鈴木亜久里、佐藤琢磨、小林可夢偉の3人が3位表彰台を獲得しているが、いずれもキャリアは100戦以下。今季の角田はシーズン序盤にトップチームのレッドブルに移籍し、表彰台の期待が大いにかかっていたが、苦戦が続いて今季の決勝ベストは6位。成績につなげられなかったことがレギュラーシートをつかめなかった一因となった。
レッドブルレーシングのローラン・メキース代表は「彼の人柄は人を惹きつけ、レッドブルファミリーにとって特別な存在となっている。レッドブルの全員を代表して、これまでの彼の貢献に感謝するとともに、彼が2026年のプロジェクトで貴重なサポートを提供してくれると確信している」とコメントした。
角田がリザーブを決断したのは2027年にレギュラー復帰の可能性があることに尽きる。第一志望はアストンマーティン・ホンダのシートだろう。まだ25歳。逆境をばねに再起を図りたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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