◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前(3日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)今年の賞金王…
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前(3日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)
今年の賞金王争いも大詰めとなった。最終戦を前に戴冠の可能性を残すのはランク1位の金子駆大、3位の蝉川泰果、4位の大岩龍一の3人(2位生源寺龍憲は米ツアー2次予選会参加のため欠場)。初日は同組となり、直接対決で火花を散らす。
金子はツアー初優勝を飾った5月「関西オープン」、6打差独走で制した11月「VISA太平洋マスターズ」と今季2勝を挙げて1億1613万1916円を獲得した。優勝賞金4000万円の大会を前に蝉川と3209万7130円差、大岩と3296万7372円差と優位な位置につける。仮に2人が勝っても、順位次第で金子の戴冠が確定する(※)。
プロ6年目で初の年間タイトルが迫る状況だが、「普段の試合と変わらずに入れているかな」と気負いはない様子。「賞金王にはなりたいけど、自分で勝って決められれば」とあくまで目の前の一打に意識を向けるつもりだ。23歳94日での戴冠となれば、18歳80日の石川遼(2009年)、21歳280日の松山英樹(2013年)に次ぐ史上3番目の若さとなる。
逆転に優勝が必須の蝉川は直近2試合で連続トップ10入りをして最終戦入り。「ここ2戦はそこ(賞金王)をすごく意識してプレーしていた。優勝を目指すというのは今週、特に強いかな」と狙うは頂点のみだ。
今季は優勝こそ6月「日本ツアー選手権」だけだが、トップ10入り10回と安定したプレーを続けてきた。4年連続4回目の出場となる今週は、歴代覇者の一人としても挑む。「賞金王も含めですけど、2年前に勝った大会で、もう一度優勝したいなと思っている」と国内メジャー4勝目に向けて意気込んだ。
大岩は前週「カシオワールドオープン」でツアー初優勝を挙げた。当然、年間タイトル争いに加わるのも初めてになる。「自分にその(賞金王の)資格があることに、まだ驚いている。はっきり言って、自分にはなれるわけはないと思っていたので」と心境を明かした。
プロ8年目でようやく勝利をつかんだ苦労人は、優勝必須の状況がいかに厳しいかも分かっている。「勝ちたいなと思って勝てるなら、僕はとっくの昔に勝ってました」と笑う。それでも、目の前に王冠がぶら下がっていることは確かだ。「以前から、コーチには『絶対にいつかチャンスが来るから』と言われていた。そんなわけないだろ、と思っていたけど(笑)。でも、ついに来たなって」。今年最後の72ホールを駆け抜ける。(東京都稲城市/合田拓斗)
※<賞金王戴冠の条件>
・蝉川、大岩/優勝が絶対条件
・金子/蝉川優勝なら→5人までの2位タイ、2人までの3位タイ以内、大岩優勝なら→7人までの2位タイ、3人までの3位タイ以内