日本ハムから巨人にFA移籍した松本 剛外野手(帝京)の人的補償リストが2日、日本ハムに届いた。同球団の球団関係者が人的補…

日本ハムから巨人にFA移籍した松本 剛外野手(帝京)の人的補償リストが2日、日本ハムに届いた。同球団の球団関係者が人的補償と金銭補償どちらも検討していることが報じられたが、人的で移籍する選手は誰になるのだろうか。

 投手では横川 凱投手(大阪桐蔭)が候補になりそうだ。先発・ロングリリーフなどで一軍の機会も与えられ、今季キャリアハイの25登板を記録。しかし一軍定着とはいかず、来季はプロ入り8年目と立場も危うくなる。2軍で29登板、防御率1.67の好成績を残しているルーキーの宮原 駿介投手(静岡学園―東海大静岡キャンパス)らの台頭もあり、プロテクト外となる可能性もあるだろう。

 一方の日ハムは上原 健太投手(広陵―明治大)が27試合で防御率1.11と好成績を残した一方で、32登板で防御率4.05の河野 竜生投手(鳴門―JFE西日本)、40歳の宮西 尚生投手(市立尼崎―関西学院大)が31登板で防御率3.20。それ以降の投手も続かず、中継ぎ左腕の世代交代は課題だった。トレードで島本 浩也投手(福知山成美)、一度戦力外にした福田 俊投手(横浜創学館―星槎道都大)の再獲得など緊急補強が続いているが、ロングリリーフも出来る貴重な左腕が漏れるならば、獲得に動くのではないか。

 中継ぎの補強を最優先に考えるのであれば、菊地 大稀(佐渡―桐蔭横浜大)と堀田 賢慎投手(青森山田)も左右関係なく魅力的だ。菊地は23年に一軍で50登板を経験したが今季は7試合にとどまった。また堀田も昨シーズン3勝を挙げ、先発として一軍定着を期待されたが、今季は1勝もあげることができなかった。ともに奪三振能力に長け、潜在能力も高く日本ハムが好むタイプ。殻を破りきれない存在だけに、移籍が実現すれば面白い。

 野手は投手に比べて候補になりそうな選手が少ない。日本ハムの戦力を見ていくと外野手は層が厚く、巨人の外野手層と比較しても補強は考えにくい。捕手も伏見 寅威捕手(東海大四―東海大)がトレードで移籍したが、進藤 勇也捕手(筑陽学園―上武大)、田宮 裕涼捕手(成田)ら、20代中盤の捕手を複数抱えている状況。契約更改で一時保留した山瀬 慎之介(星稜)や出場機会が減っている大城 卓三捕手(東海大相模ー東海大ーNTT西日本)がプロテクトから外されても、年齢層や捕手の枚数を考慮して獲得する線は薄いのではないか。

 内野手は二塁を多く守った石井 一成内野手(作新学院―早稲田大)に移籍の可能性があり、補強ポイントとなっていた。しかし巨人は内野手に若手有望株が多く、二遊間を守る選手をプロテクトすれば、無理に獲得することはないだろう。

 現実問題として野手が移籍する可能性は薄いが、門脇 誠内野手(創価ー創価大)がプロテクト外なら獲得の可能性は高い。24年に持ち味の守備でブレイクを果たしたが、今季は泉口 友汰内野手(大阪桐蔭ー青山学院大ーNTT西日本)に正遊撃手を譲った。二塁手は吉川 尚輝内野手(中京ー中京学院大)とルーキーの浦田 俊輔内野手(海星ー九州産業大)、三塁手はリチャード内野手(沖縄尚学)が移籍したこともあり序列も下がりつつある。仮に人的補償で選ばれれば、守備と脚力を武器に「新庄野球」とマッチするような選手だ。

 補償は年内に決着がつくとされている。人的補償で誰が選ばれるのか。はたまた金銭か。日本ハム側の決断が待たれる。