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 ニューオーリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンが、再び長期離脱を余儀なくされた模様。現地メディア『ESPN』は12月3日(現地時間2日、日付は以下同)、ザイオンが右内転筋の負傷により少なくとも3週間後の再評価まで戦列を離れる見込みであることを報じている。

 現地メディア『Sports Illustrated』の記事によると、今回の負傷は30日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で発生したようで、ザイオンは翌日のロサンゼルス・レイカーズ戦を欠場している。3日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦は当初「出場不確定」とされていたが、最終的に欠場が決定した。

 ザイオンは今シーズン開幕直後にハムストリングの肉離れで2週間以上離脱しており、11月20日にコート復帰を果たしたばかりであった。今シーズンの出場試合数は10試合に留まっており、平均スタッツは22.1得点5.6リバウンド4.0アシストを記録。わずか10試合の出場ながら得点とアシストでチームトップの数字を残しているザイオンの再びの離脱は、ペリカンズにとって打撃となった。

 1月末にアキレス腱断裂により長期離脱中のデジャンテ・マレーをはじめ、ペリカンズは負傷者が続出している。12月1日に行われたレイカーズ戦では、チームの高額契約選手上位5名を含む7選手が欠場する事態となった。

 ペリカンズは今シーズンの戦績を3勝18敗(2日終了時点)としており、ウェスタン・カンファレンス最下位とシーズン開始早々から苦戦を強いられている。低迷を受け、チームは11月16日にウィリー・グリーンHC(ヘッドコーチ)を解任しており、現在はアソシエイトHCのジェームズ・ボーレゴが暫定HCを務めている。

 2019年のドラフト全体1位指名でペリカンズに入団したザイオンは“ネクスト・レブロン”と称されデビュー前から全米の注目を集めていた。しかし、ザイオンはデビュー以降の6年間のうち4シーズンを30試合以下の出場に留めており、2021-22シーズンには全休も経験している。終始ケガにつきまとわれているザイオンのキャリアは、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)の華々しい経歴とはかけ離れた状況にある。

 ザイオンの再評価は12月23日のクリーブランド・キャバリアーズ戦の周辺になる見込みだが、復帰時期は依然として不透明である。度重なる負傷に苦しむエースの離脱は、暗闇から抜け出せないチームの苦境を一段と深刻にしている。