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12月2日(現地時間1日、日付は以下同)、ダラス・マーベリックスは敵地ボール・アリーナでデンバー・ナゲッツと対戦。ウェスタン・カンファレンス下位グループをさまよっているマブスが、ニコラ・ヨキッチ擁する強豪ナゲッツを131-121で撃破した。
ナゲッツの本拠地で行われたこの試合、マブスは試合開始早々に17点のリードを奪われたにも関わらず、最終的に10点差でナゲッツに勝利。今シーズン初の連勝を手にした。
試合の中心となったのは、11月29日のロサンゼルス・レイカーズ戦で復帰を果たしたアンソニー・デイビスであった。デイビスは32得点13リバウンド2ブロックをマークし、攻守にわたりゲームを支配した。デイビスに加え、24得点8リバウンドを記録したクーパー・フラッグと28得点10アシストのダブルダブルを達成したライアン・ネムハードのルーキーコンビも勝利を牽引した。ネムハードは2ウェイ契約選手ながら14本中12本のフィールドゴールを沈め(フィールドゴール成功率85.7パーセント)、ターンオーバーを1つも犯さないゲーム運びをしてみせた。
ベンチ出場のクレイ・トンプソンは約23分半の出場で15得点5リバウンドを記録。得意の3ポイントは5本中3本を沈め(3ポイント成功率60.0パーセント)、シーズン開幕当初に苦しんでいたシュートの精度も復調の兆しを見せている。
トンプソンは、今シーズンの開幕後10試合のスタッツを平均7.4得点としてスコアリングに苦しみ、3ポイント成功率も26.7パーセントと低迷していた。しかし、直近の11試合では本来の姿を取り戻しつつあり、スタッツは平均14.5得点まで回復、3ポイント成功率も40.6パーセントと大きく改善している。6本の3ポイント成功を含むシーズンハイの23得点をマークした30日のロサンゼルス・クリッパーズ戦後、トンプソンは以下のように語っている。
「ホッとしたよ。最初の20試合は、僕に求められている基準からかけ離れ、全然良いシュートが打てていなかった。今日みたいな試合ができれば、厳しいスタートの後でも前に進み続ける安心感が生まれる。それに、できる限りコートに立ち続けたいという気持ちに火をつけてくれる」
ゴールデンステイト・ウォリアーズ時代には4度のリーグ制覇を誇ったトンプソンは、現在はベンチからマブスを支えている。現地メディア『Dallas Hoops Journal』によると、トンプソンは新人フラッグのメンターも進んで引き受けているようだ。昨シーズンのルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ)放出後は長らく上昇気流に乗れていないマブスだが、自身の復調とともにチームを波に乗せることはできるか。