知的障害のあるアスリートが出場する陸上の世界大会で、日本製鉄山口製鉄所陸上競技部所属の高山侑大選手(25)=山口県周南…

 知的障害のあるアスリートが出場する陸上の世界大会で、日本製鉄山口製鉄所陸上競技部所属の高山侑大選手(25)=山口県周南市=がトラック2種目で金メダルを獲得。11月25日に周南市役所で藤井律子市長に喜びの報告をした。

 高山選手は10月、オーストラリア・ブリスベンであった国際知的障害者スポーツ連盟(Virtus)主催の世界陸上競技選手権に日本代表として出場。男子5000メートルを15分11秒90、同1万メートルを31分48秒79のタイムでゴールインし、「2冠」に輝いた。

 ロードレースも得意で、昨年の全日本実業団ハーフマラソンでは1時間5分19秒で走り抜き、Virtusの世界新記録を樹立。今年2月の大阪マラソンでも自己ベストを更新する2時間21分4秒をたたき出し、Virtusの世界記録(2時間20分7秒)との差を1分以内に縮めた。

 目標は、12月7日にある防府読売マラソンでのVirtus世界記録の更新。高山選手は「調子はとてもいい。気象条件さえ良ければ、2時間20分を切る自信はあります」と意気込んでいた。(三沢敦)